PR

ライフ ライフ

国内死者、5カ月間で5倍に 全国1万人超 変異株猛威

大阪市内を歩くマスク姿の人たち=30日午後
大阪市内を歩くマスク姿の人たち=30日午後

 新型コロナウイルスによる死者が、全国で1万人を超えた。感染拡大の「第3波」に入った昨年11月下旬以降に急増し、2千人から5カ月間で5倍に膨らんだ。若年層の感染者が家庭内や高齢者施設などに持ち込み、高齢者に広がる傾向がみられる。感染力の強い変異株が蔓延(まんえん)する中、重症化率や死亡率の悪化も指摘され、医療逼迫(ひっぱく)に拍車がかかるとの懸念が渦巻く。

 29日時点の死者は1万204人。都道府県別では東京1889人▽大阪1448人▽北海道856人▽神奈川816人▽埼玉745人-と、感染者の多い大都市圏が上位を占める。

 国内で初めて死者が確認されたのは昨年2月13日。厚生労働省の集計では7月28日に千人になるのに166日間、11月24日に2千人に達するのにさらに119日間かかったが、その後、増加ペースが加速。今年1月23日には5千人を超え、そこから3カ月余りで倍増した。最近は1日50~60人台のペースで推移する。

 4月28日時点の判明分では、男性5425人、女性3796人と男性が1・4倍多い。年代別では80代以上が6083人(65%)、70代が2213人(23・7%)、60代が689人(7・4%)と高齢になるほど多い。30代は19人、20代は3人、10代以下は0人。死亡率も80代以上13・8%、70代5・1%、60代1・4%と高齢ほど高くなる。

 感染者は20代が最多で、年代が上がるごとに少なくなるが、高齢者は持病を抱えていることなどから重症化リスクが高いとされる。高齢者施設などで相次ぐクラスター(感染者集団)の発生も、高齢者の死者の増加につながっている。

 医療体制の悪化が死亡率を高める可能性を示すデータもある。東京都の分析によると、昨年7~10月の全年代の死亡率は0・5%だったが、医療崩壊の危機に直面した第3波を含む昨年11月~今年3月は1・5%に上昇していた。

 また、現在流行する変異株は若年層でも感染しやすく、重症化する事例の報告も相次いでいる。病床逼迫が深刻な関西圏では、療養中や入院・療養先の調整中に自宅で死亡するケースが複数確認されている。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界全体の死者は4月30日時点で約316万人。米国約57万人、ブラジル約40万人、メキシコ約21万人、インド約20万人と続き、日本は42番目の多さだという。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ