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緊急事態、観光地を直撃 大阪の観光行政トップは「今は自粛」

閑散とした関西国際空港国際線到着ロビー=30日午前11時24分(沢野貴信撮影)
閑散とした関西国際空港国際線到着ロビー=30日午前11時24分(沢野貴信撮影)
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 夏休みと並ぶ観光シーズンのゴールデンウイーク(GW)を、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が直撃した。蔓延(まんえん)防止等重点措置などの影響で予約は伸びず、3度目の宣言で冷や水を浴びせられる形となった観光地の関係者はあきらめ顔だ。一方で、大阪観光の旗振り役は、自らが新型コロナに感染した経験から「今は自粛の時」と苦しい胸の内を語った。

 30日の関西国際空港は例年なら海外旅行客らでにぎわう国際線が、ほとんど運休のためフロアは照明が落とされたまま。国内線フロアも、トランクを引く旅客の姿はまばらで閑散としていた。

 東京から関空に到着した都内在住の女性会社員(30)は、大阪市内で1人暮らしの母親の世話をするために帰省。「感染も心配で難しい判断だったが、母も一人では生きていけないのでやむを得ない。連休は介護に専念し、どこにも外出しません」と話した。

 一方、出張先の和歌山県から千葉市内の自宅に帰るという男性会社員(51)はマスクを2重に着用。「こちらへ来る前にPCR検査を受けたし、帰ってからも家に届くPCRキットで検査する。感染対策には十分気をつかっている」と話した。

 観光地の関係者もあきらめ顔だ。京都府旅館ホテル生活衛生同業組合の小野善三理事長(69)は、京都市内の状況について「重点措置もあり、宣言前から予約がほとんど入っていなかった」と明かす。

 自身も新型コロナに感染した大阪観光局の溝畑宏理事長(60)も「今は自粛の時」と呼びかける。

 4月上旬、新型コロナに感染し、10日以上入院した溝畑理事長は「患者という立場になってようやく恐ろしさを感じた」と振り返る。

 好調だった大阪観光の最前線にいただけに、葛藤もある。「感染対策と観光の復興を両輪でやりたかった。東京五輪を見据え、仕掛けたいことがたくさんあった」。だがコロナとの闘病を機に、今は「止まる」時期だと痛感した。医療従事者への感謝の言葉を繰り返しながら、「早期に感染を封じ込め、経済活動へかじを切ることが重要。府民には、決意と覚悟を持ってルールを守ってほしい」と話した。

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