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【春の叙勲】旭日重光章 建築家、伊東豊雄さん(79) 五感に訴える力強い建築を

インタビューに応じる建築家の伊東豊雄氏=23日、東京都渋谷区(松井英幸撮影)
インタビューに応じる建築家の伊東豊雄氏=23日、東京都渋谷区(松井英幸撮影)

 新型コロナウイルス禍で、暗いニュースが多い中、貫き通した道に光が当たった。春の叙勲の受章者は、喜びをかみしめながら、これまでの足跡を振り返った。周囲への感謝とともに、さらなる高みへ。その歩みは止まらない。

 建築家の伊東豊雄(いとう・とよお)さんは、文化功労者(平成30年)に続く受章に「驚いています。(思い当たるのは)地方の公共建築を少し変えたいと、頑張ってきたことくらいでしょうか」と語った。

 代表作の複合文化施設「せんだいメディアテーク」(仙台市)や「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(岐阜市)、「台中国家歌劇院」(台湾)など、市民が自然と集いたくなる公共の場を実現させてきた。機能や用途で空間を切り分ける20世紀型建築を脱し、「壁の少ない、用途もあいまいな、まるで自然の中にいるような空間」が伊東流。実際「みんなの森-」では、テラスで読書する人、学校帰りに集まる子供たちなど、利用者が思い思いに過ごす姿が印象的だ。

 新型コロナ禍でオンラインの交流が進むほどに、「建築は『もの』の勝負であり、身体的コミュニケーションだという意識を強くしている」と語る。水戸市の市民会館を筆頭に、国内外で進行中のプロジェクトでは、太い木材を多用している。「今こそ五感に訴えかける、力強い建築を作りたい」

(黒沢綾子)

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