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「禁酒」のバー ジャズで酔って 3度目緊急宣言で喫茶に

 「酒が悪者のように扱われていることや、行政のやり方には納得がいかない」。東司丘さんは怒りを覚える一方、「だが、やれることはやっていきたい」。苦肉の策として浮かんだのが、酒の提供をやめるとともに、自慢の音響設備を生かし、ジャズ喫茶として営業を続ける道だった。

 営業は午後3~8時。店内には良質なスピーカーやグランドピアノなどもある。宣言が発令された25日以降、コーヒーや紅茶とともに、ジャズをゆったりと楽しむ空間に変えた。

 「ノンアルコールは酒と違い、2~3杯目を頼むことはない。売り上げとしては大打撃」と東司丘さん。それでも「来ていただいたお客さまにとってジャズ喫茶が新しい出会いとなるかもしれない。営業する以上は満足していただけるように頑張りたい」と前を向いた。

 ■将棋バーも模索

 酒を飲みながら将棋が指せる「将棋バー~wars(ウォーズ)~」(大阪市北区)も、3度目の宣言を機に新たな方向性を模索するようになった。

 過去2回の宣言では自主的に店を閉めた。だが宣言が明けても、常連客はほとんど戻ってこなかった。

 「ここでまた閉めてしまうと、今まで積み上げてきたものがなくなってしまう」。経営する相沢翔さん(35)には危機感があった。客とのつながりを守るため、今回は店を閉めないと決めた。

 府の要請に従って酒類は提供せず、ジュースなどソフトドリンクのみでの時短営業が続く。初日となった25日は、外出自粛の影響もあって「ほとんど集客がなかった」(相沢さん)。

 ただ、事態を傍観するわけではない。今後はオンラインを活用した棋譜(きふ)の添削サービスも始める予定だ。記録した棋譜を送ってもらい、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで添削や解説に応じる手法を検討しているという。

 相沢さんは「バーの要素を持ちながらも、将棋を気軽に楽しんでもらえるサロンのような場所にしていければ」と語った。(石橋明日佳、小川恵理子)

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