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【学ナビ】書道研究の拠点づくりへ意欲 大東文化大学 書跡をデジタルアーカイブス化 知的資源を可視化、世界で共有

漢籍や書跡など所蔵作品のデジタルアーカイブス化の作業風景。現在は830点の作品などが掲載されており、今後も資料を増やしていく(大東文化大提供)
漢籍や書跡など所蔵作品のデジタルアーカイブス化の作業風景。現在は830点の作品などが掲載されており、今後も資料を増やしていく(大東文化大提供)
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 創立100周年を令和5年に迎える大東文化大学(東京都板橋区)。開学以来の伝統を誇る書道教育が、運動学や生理学などの視点や最先端デジタル技術を掛け合わせた“超領域的研究”に発展している。プロジェクトの一環として、書跡などをデジタル化したアーカイブスサイトを公開。科学の力を駆使し、心と筆の動きという書道の根源を解明するとともに、書道学を通じた国際交流や国際イノベーション研究拠点作りを目指している。

 大東文化大は、漢文と書道を軸とした漢学の振興を図るために創設された。特に書道では近年、運動学や生理学といった視点を加え、多彩な角度からの教育研究に取り組んでいる。

 平成30年度には「漢学・書道の学際的研究拠点の形成による『東洋人の“道”』教育研究の推進」が、文部科学省私立大学研究ブランディング事業に選定された。プロジェクトの一環として、所蔵漢籍や書跡を閲覧できる世界的にも珍しいデジタルアーカイブスサイトの構築を進めてきた。

表具など付属品も網羅

 アーカイブスには、日本と中国の作品や文物など830点を掲載。978年に編まれた中国の説話集『太平広記』などの漢籍や後土御門(ごつちみかど)天皇の和歌懐紙といった平安~昭和時代の古筆切や書状、渋沢栄一の書、戦後日本を代表する書家で元同大教授の宇野雪村文庫拓本など、貴重な資料を見ることができる。

 カラーで拡大閲覧が可能な上、全体像や表具など付属品も網羅している。そのため、表装技術などの学びにも応用ができるという。

 東京大学東洋文化研究所の板倉聖哲教授は「美術館や博物館と機能が異なり、大学機関の所蔵品はときに埋もれてしまうことがあるが、いつでも国内外の研究者にとって閲覧可能になる。教育資源として重要さを増す」と評価している。

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