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ずさん体質、再び明るみに 柏崎刈羽で規制委員長会見

原子力規制委の定例会合で発言する更田豊志委員長=14日午前、東京都港区
原子力規制委の定例会合で発言する更田豊志委員長=14日午前、東京都港区

 原子力規制委員会は14日の定例会合で、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の事実上の運転禁止命令を正式決定した。柏崎刈羽で相次いだ不祥事は、東電の安全に対するずさんな体質を露呈した。「きちんとやればいいことを、きちんとできないのはなぜか」。原子力規制委員会の更田豊志(ふけた・とよし)委員長は14日の定例会見で首をかしげ、今後の検査で体質に深く切り込む考えを示した。

 問題となった侵入者防止をめぐる態勢不備の放置、所員による中央制御室への不正入室は、テロ対策の観点からも重大な事象だ。特に不正入室では、所員がIDカードの紛失を管理者に報告せず、さらに警備担当の社員が委託会社の警備員に指示して所員の不正入室を可能としていた。

 事故から10年の福島第1原発の廃炉責任者は今年3月の取材で、日々の作業で最も意識している点に「情報共有」を挙げた。以前は状況の悪化後に初めて共有される事例も目立ったが、「それぞれが言い出しやすい風土を作る」ことに心を砕いたという。

 柏崎刈羽のケースは、まさに情報共有ができなかった点に要因があった。社内で苦い教訓が共有できておらず、更田氏も「福島第1原発事故を経てなお、(なぜ)東電で? ということが起きる」と指摘した。

 是正措置命令書を受け取った東電ホールディングスの文挾(ふばさみ)誠一副社長は「福島第1原発事故の教訓と反省に立ち返り、もう一度、安全な組織と文化を確立したい」とした。更田氏は「安全文化が劣化しても、それを前提とした十分な備えがある施設の設計を東電は考えないといけない」と注文をつけた。(福田涼太郎)

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