PR

ライフ ライフ

地球倫理推進賞の「ヒカリカナタ基金」と「抱樸」 光をもたらし、「助けて」言える社会を作る

医師の診察を受ける視覚障害のある女の子。両目の手術を受け、目が見えるようになった=ミャンマー・ヤンゴン(ヒカリカナタ基金提供)
医師の診察を受ける視覚障害のある女の子。両目の手術を受け、目が見えるようになった=ミャンマー・ヤンゴン(ヒカリカナタ基金提供)
その他の写真を見る(1/2枚)

 社会貢献に取り組む団体や個人を表彰する第24回「地球倫理推進賞」(一般社団法人倫理研究所主催、文部科学省・産経新聞社など後援)が国内の2団体に決まり、3月29日、東京都内で贈呈式が行われた。受賞2団体の長年にわたる活動を紹介する。(小林佳恵)

 国際活動部門で受賞した認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」。竹内昌彦理事長(76)は全盲で、子供の頃にいじめを受けたこともあった。逆境にめげず、昭和39(1964)年の東京パラリンピック大会では卓球で金メダルを獲得。その後は岡山県の盲学校で教壇に立った。

 並行して、3千回以上、障害者の人権に関する講演を行ってきた。この謝金などを使い、平成23年にモンゴルに、27年にはキルギスに盲学校を設立。卒業生は300人を超える。

 開発途上国の視覚障害者の自立を支援する中で、竹内理事長は、手術をすれば視力が回復する子供がたくさんいることに気づき、医療援助活動にも乗り出した。これまでにキルギスやミャンマーなど5カ国の、300人を超える子供たちの目に光を届けてきた。

 障害の程度にもよるが、3万~5万円で片目の手術ができるケースも珍しくないという。手術後、「将来医者になって、目の見えない子を治せるようになりたい」と夢を語った子供もいた。全国に支援の輪は広がっており、竹内理事長は「1千人を治すことを第一目標に、頑張ろうと思っている」と力強く語った。

 国内活動部門を受賞した認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」。昭和63年、路上生活者への炊き出しから活動をスタートした。

 「ホームレスという人はいない。一人一人が名前のある個人。その個人の中にさまざまな問題が潜んでいる」と奥田知志理事長(57)。路上生活者は単に家がないだけではなく、他者とのつながりが途切れ、生きる意欲や働く動機を失うなど複合的な問題を抱えていた。

 そこで、問題解決を模索しつつも、たとえ解決できなくても1人にせず、つながり続ける「伴走型支援」を展開してきた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ