PR

ライフ ライフ

骨粗鬆薬に脂肪肝炎抑制効果 久留米大医学部が発見

 さらに、同グループは27年、VNUTの分子構造から推測し、VNUTの活動を阻害する物質がクロドロン酸であることを発見した。このため、クロドロン酸をマウスに与えて実験したところ予想が的中。マウスは脂肪肝が改善し、炎症や線維化も進行しなかったという。

 クロドロン酸はオーストラリアやカナダで、骨粗鬆症治療薬として使われている。どの骨粗鬆症治療薬でもVNUTの活動を阻害するわけではなく、クロドロン酸のみが、ごく少量でも強力に阻害するという。

 研究結果は3月4日発行の英科学誌「サイエンティフィック レポーツ」(オンライン版)に掲載された。

■生活習慣病解明へ

 同グループは今回の研究を基に、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)に、医師主導治験を申請、国内製薬会社などの支援も得ながら、非アルコール性脂肪性肝疾患の新しい治療薬開発を目指す。クロドロン酸は既に海外で使用され、人に対する安全性が確認された既存薬で、今回の成果は新たな薬効の発見であるため、国内での臨床治験もしやすいとしている。

 野村教授は「生活習慣病の影武者たちのメカニズムが解明されつつあり、新薬が開発されれば、肝炎や肝硬変にとどまらず、糖尿病や動脈硬化の治療にもつながる可能性がある」と語っており、今回の発見は、生活習慣病治療の武器にもなるものとして期待される。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ