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「厳しい」「どうしたら復活できるか…」 蔓延防止等重点措置適用初日の仙台、困惑の声

「蔓延防止等重点措置」の適用を受けて、仙台市内の飲食店の「見回り」を行う宮城県と同市職員(左)=5日、仙台市青葉区(塔野岡剛撮影)
「蔓延防止等重点措置」の適用を受けて、仙台市内の飲食店の「見回り」を行う宮城県と同市職員(左)=5日、仙台市青葉区(塔野岡剛撮影)

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の適用初日となった5日、対象地域の仙台市内では、市民や飲食店関係者から戸惑いの声が聞かれた。また、同市以外の宮城県内の観光地からも、重点措置適用の影響を懸念する声が上がった。

 「(米大リーグから)田中将大投手が復帰したので、初めて球場に行ってみようと思った。せっかく見に行って、(楽天を)好きになっても、もう行けなくなる」。JR仙台駅東口にあるプロ野球楽天のグッズショップを訪れていた大学生の女性(19)はそうつぶやきながら、思わず肩を落とした。

 重点措置を受け、プロ野球楽天では5日午後9時から今月9日~5月2日の主催試合の前売り券販売を停止すると発表。女性は、10日に行われる試合のチケット購入のため訪れていた。女性は「アルバイト先の飲食店でも、飲み会などのお客さんは全然いない」と話した。

 重点措置の適用に、飲食店でも困惑は広がっている。同駅前や国分町などで飲食店5店舗を運営する「ワールドハーツ」の代表取締役、坂本健洋さん(31)は、営業時間が午後8時までに短縮されることについて「厳しい。居酒屋には実質、営業を停止させるようなものだ」と嘆いた。店の休業も検討しているという坂本さんは「(感染拡大の)繰り返しで、精神的にダメージがあるが、(重点措置で)感染者が減ることを願うしかない」と話した。

 感染予防対策を確認するため、県と市では職員による飲食店の見回り活動もこの日午後から始まった。6日からは80人態勢に強化するとともに、店の感染症対策などを抜き打ちで確認するという。

 仙台市以外からも影響を懸念する声が上がっている。日本三景「松島」の観光協会で会長を務める志賀寧(やすし)さん(68)は「松島に来る人は仙台を経由する。その仙台がこのような状況では、(松島が)影響を受けるのは目に見えている」と指摘した上で「最近は仙台以外にも感染が広がっている。本当にどうしたら地域経済が復活できるのか…」と嘆いた。

 一方、県は重点措置を受け、県全域の酒類を提供する飲食店に対し、午後9時までとする営業時間の短縮要請に踏み切った。塩釜市の居酒屋の女性店主(50)は「(時短要請は)当たり前。売り上げは減るが、いまは協力して感染を抑えるときだ」と話す。

 女性は「仙台から塩釜に足を延ばして飲みに来る流れを止めるには有効だ。(県内の)さまざまな場所でクラスター(感染者集団)が発生しており、(時短要請は)こちらも安心する」と続けた。

(塔野岡剛)

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