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【どう変わる天王寺動物園㊥】飼育環境改善は動物第一 自然に近い庁舎へリニューアル進む

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 札幌・円山動物園のゾウ舎は、延べ床面積約3400平方メートルで、ゾウ専用のプールも併設するという国内最大級の施設だ。約3千平方メートルの広さがある屋外飼育場はゾウの重い体重を考慮し、股関節や足裏に負担がかからないよう、厚さ約50センチの砂を敷き詰めてあり、大人のゾウも横になって寝ることができるようになっている。

 11年ぶりにゾウを迎えることになった札幌市が平成30年9月に新設したこのゾウ舎では、ミャンマーから贈られた4頭のアジアゾウが暮らす。整備には同園の年間予算約7億円の4倍以上の約30億円をかけた。同園の加藤修園長は「ゾウができるだけ本来の暮らしに近い環境で生活していけるような設計になっている」と胸を張る。

 4月からの地方独立行政法人化にあわせ就任した天王寺動物園の向井猛園長(63)は、円山動物園で獣医師や職員として18年間勤務し、このゾウ舎導入の先(せん)鞭(べん)をつけた。

 円山動物園では平成19年に当時飼育していたゾウが死んだため、向井園長が新たなゾウの導入に向け、欧州4カ国を視察した。その中で見たアイルランドの動物園のゾウ舎が忘れられないという。

 「床を砂で管理するというのが標準で、そうするとゾウは横たわって眠るんです」

 それまでゾウは立って寝るのが当たり前と考えていた向井園長にとっても衝撃的だった。

 そもそも野生のゾウは天敵から逃れるため立って寝る。動物園でもこの習性にならってか立って寝るゾウが多いが、床がコンクリートのため足に負担がかかることも多い。円山動物園で飼育していたゾウも足のけががもとで死んだと向井園長は振り返る。

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