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コロナ禍で御所の改修工事に遅れ 天皇ご一家 上皇ご夫妻のご転居時期見通せず

お住まいの仙洞仮御所の庭を散策し、ミカンの木をご覧になる上皇ご夫妻=2020年11月24日午後、東京都港区(宮内庁提供)
お住まいの仙洞仮御所の庭を散策し、ミカンの木をご覧になる上皇ご夫妻=2020年11月24日午後、東京都港区(宮内庁提供)

 代替わりに伴い、上皇ご夫妻が皇居の旧吹上仙洞(せんとう)御所から仮住まい先の仙洞仮御所(東京都港区)に移られて31日で1年となる。皇居の御所は改修の上、天皇ご一家が赤坂御所から転居され、上皇ご夫妻はその後、赤坂御所を改修してお住まいになる。宮内庁は一連のご転居完了を今年9月ごろと見込んでいたが、新型コロナウイルスの影響で改修工事が遅延。それぞれ本来のお住まいに移られる時期は、現時点で見通せていない。(橋本昌宗、緒方優子)

 旧吹上仙洞御所は平成5年12月に新設され、昨年3月まで約26年間にわたって上皇ご夫妻がお住まいになった。天皇陛下は代替わり後も即位前と同様、赤坂御所に住み、各国大使の信任状捧呈式や宮中祭祀(さいし)などのたび皇居に通われている。

 天皇ご一家が移り住まれるため、改修は昨年4月~同12月の予定だったが、新型コロナの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令され、同6月~今月にずれ込んだ。その後も空調設備などで新たな不具合が見つかり、完了は5月まで遅れる可能性があるという。

 天皇ご一家のご入居に向け、工事期間中の2月以降、天皇、皇后両陛下が地方を訪問された際の資料など、日常的に使わないものを皇居の倉庫に移す作業が行われた。ただ、側近の一人は「工事が終わって実際に御所の中を見ないと、本格的なご転居の準備は進められない」と話す。

 上皇ご夫妻が平成5年に赤坂から皇居に転居した際、荷物を移す期間中は葉山御用邸(神奈川県)に滞在された。天皇ご一家が転居する場合も一定期間、御用邸などに滞在されるとみられ、陛下のご公務の日程を空ける必要が生じる。工事が終わらない上、その後もこうした調整が必要で、転居される時期は見通せないという。

 一方、天皇ご一家が皇居に移られた後の赤坂御所も、移り住まれる上皇ご夫妻の生活に不便がないよう、バリアフリー化などの改修が必要だ。上皇ご夫妻が実際に入居されるまでには、両陛下のご転居から、さらに4カ月以上かかるという。宮内庁関係者は「現在の仮住まい先は、高齢の上皇ご夫妻が散策されるお庭などのスペースが十分、確保できない。仮住まい生活を早く解消できるよう、工事や準備を進めていきたい」と話している。

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