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東大王・鶴崎さんが教育のニューノーマルを体験 オンライン試験支える富士通の”EdTech” AIがカンニングを自動検知

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 新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、教育のオンライン化が加速している。感染防止を目的に対面の授業や宿題提出、試験から切り替え、安心・安全と学びの機会を両立。効率的な学習への効果も期待されるが、生徒の集中力維持やカンニング対策など課題は残る。これらの課題をいかに解決し、教育のニューノーマル(新常態)を確立するのか。東大大学院に在籍し、人気クイズ番組「東大王」(TBS系)でも活躍する鶴崎修功さんが、富士通ソーシャルデザイン事業本部EDTECH事業部の提案するAIのオンライン試験不正防止システムを体験。研究者や解答者として数多くの難問に挑んできた視点から、イノベーション(技術革新)がもたらす新たな可能性を探った。

資格試験や入試も視野に

 東京・汐留の富士通本社の会議室で、パソコンに表示されたオンライン試験を次々と解く鶴崎さん。画面に映る解答に詰まった表情でスマートフォンを取り出すと、試験時間を示す横軸が一部赤くなった。

 担当者が「不正が疑われる動作をAIが自動検知した時間を記録しました」と説明すると、鶴崎さんは「しっかりと検知していて、思ったよりも精度が高い!」と声を弾ませた。

富士通が2021年度から提供開始予定のオンライン試験不正防止システムの画面。中央の緑の時間表示が、不正を検知すると赤色に変わる。試験監督は検知した時間の録画を再生し、不正かどうかを確認することができる
富士通が2021年度から提供開始予定のオンライン試験不正防止システムの画面。中央の緑の時間表示が、不正を検知すると赤色に変わる。試験監督は検知した時間の録画を再生し、不正かどうかを確認することができる
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 富士通が提供予定のオンライン試験不正防止システムを体験した際の一コマ。この日は10分間でオリジナルの全16問に挑むほか、鶴崎さんにとって未知の難題が課された。わざと”不正”に見える行為を取ることだ。

 試験はパスワードでログインし、パソコン付属のカメラで身分証明書と、室内全方位を映す確認作業を経てスタート。富士通の設立年など独特の問題に「難しいな~」とつぶやきながらも、表情は徐々に真剣に。解答に集中するあまり残り時間が少なくなって「あ、不正しなくちゃいけないのだった」と気付き笑うと、横を向いたり、立ち上がったりと慣れない不正行為を楽しみながら、システムの限界を試していた。

オンライン試験がスタートすると、鶴崎さんの表情は徐々に真剣に
オンライン試験がスタートすると、鶴崎さんの表情は徐々に真剣に
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問題を解き終わった後にスマホを取り出したり、立ち上がったりと不正行為に挑戦する鶴崎さん
問題を解き終わった後にスマホを取り出したり、立ち上がったりと不正行為に挑戦する鶴崎さん
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 結果、試験は10問正解。この日の対談相手の出身県を選ぶというややトリッキーな問題も、「選択肢のうち人口が最も多いので確率論から広島県」と正解を導くさすがの知力をみせた。さらに、もう一つの課題である不正行為を録画で振り返ると、「どんなアルゴリズムを使っているんですか」と質問するなど興味津々の様子だった。

 担当者から「AIが不正を疑われる時間を示すことで、試験の監督者をサポートする」と説明を聞き、鶴崎さんは「大学で試験監督を務めることもあるので、とても役に立つと思った。将来的に(受験者の多い)資格試験や入試にも活用すれば、人手をかけずに公正な環境を実現できる」と話した。

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Society5.0を見据えたEdTech事業

 このシステムは富士通が2021年度から、日本で提供を開始予定のサービス。オンライン試験は監督者による不正の検知を基本とするなか、AIによる不正自動検知に注力する欧州企業Proctorio(プロクトリオ)のサービスを利用し、不正行為のデータを集積することで、効率的かつ精度の高い”監督”を可能にしている。

 具体的には、顔検出技術で試験画面以外を見ていないか、受験者以外がいないかなどを判別。画像以外にも、音の検知で音声口頭によるカンニングの有無を確認し、コピー&ペイスト防止を設定するなど万全の対策で、オンライン試験の普及を後押し。新型コロナ対策に苦慮する教育現場をサポートし、変革につなげる考えだ。

 背景には富士通の「Society(ソサエティー)5.0」の実現に向けた決意がある。

 「教育など市場、テーマの軸に沿って、生活者の視点で新規ビジネスを創出し、社会に貢献する」。時田隆仁社長は昨年7月の2020年度経営方針説明会でこう述べ、新たにソーシャルデザイン事業本部を設立したことを明らかにした。ヘルスケアや持続可能なまちづくりなど普遍的なテーマに対し、同本部は生活者視点で社会課題を解決し、社会や産業を再構築(リデザイン)することを目指している。

 主なテーマの一つが教育だ。本部内にEDTECH事業部を設立して「安心・快適・公平な教育環境を提供する」と掲げ、ICT(情報通信技術)授業支援やナレッジ(知識・情報)のサービスを開発する。鶴崎さんが体験したAIによるオンライン試験不正防止システムを皮切りに、学びのビッグデータ構築など教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進。新型コロナのみならず地域格差など社会課題の解決を支援する。

EDTECH事業部を率いる田中一郎・事業部長
EDTECH事業部を率いる田中一郎・事業部長
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 EDTECH事業部の田中一郎・事業部長は「富士通のデジタル技術をフル活用し、多様な人材が地域、年齢にとらわれることのない新たな学びをつくり、創造性に富みイノベーション(技術革新)を加速する人材の輩出に貢献していきたい」と力を込めた。

Fujitsu EdTech Service の詳しい情報はこちら

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提供:富士通株式会社

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