PR

ライフ ライフ

感染拡大、若年層から 宮城・山形も 指標採用求める声

 新型コロナウイルスの感染拡大の前触れを示す指標として、若年層の感染者数に注目が集まっている。感染拡大の段階を示す政府の指標に追加すべきだとの声も上がっている。感染が急拡大している宮城、山形でも20代の感染が先行して拡大しており、専門家はこうした指標を基にした早めの対策を呼び掛ける。(荒船清太)

 「若い層中心だったのがここ数日、高齢者施設などに感染が広がり始めている。他の事務処理を放置してでも大幅に保健所の機能を強化する必要がある」

 宮城県内で感染拡大の中心地となっている仙台市の新型コロナ対策の担当者は危機感を募らせる。

 国の人口推計と県が公表している感染確定日を基に、直近1週間の10万人当たり新規感染者数を計算すると、県では3月16日に政府が示すステージ3(感染急増)となる15人を突破。県は同18日、独自の緊急事態宣言を出した。

 だが、兆候はそれより前から表れていた。

 20代の直近1週間の10万人当たり新規感染者数を同様に計算すると、同5日時点ですでにステージ3を超え、同10日には25人を上回って、ステージ4(爆発的感染拡大)に到達していた。

 県は2月23日に飲食店の支援事業「Go To イート」を再開しており、これが感染拡大に影響した可能性がある。

 現在はすでに30、40、50代の順にステージ4に到達し、感染が上の年齢層に拡大。3月21日には70代もステージ4に達しており、重症者の増加も懸念される。

 同じく独自の緊急事態を宣言している隣接の山形県でも20代が同19日にステージ3、同21日にステージ4に達した。30、40代もステージ3の数値を超えており、今後、県全体でステージ3に突入する可能性がある。

 大阪府では20~30代の新規感染者数を独自の「見張り番指標」として採用している。22日には直近1週間の感染者数が30人を超えるなど、基準を超えたとして警戒の呼び掛けを始めた。政府の指標として採用を求める声も上がっている。

 国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「新型コロナが広がる際は20~30代から感染者数が増加する傾向がある。この年代の推移を注視していくことで早めの対策と高齢者への広がりへのアラートとしても意義がある」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ