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【TOKYOまち・ひと物語】郵送型PCR検査を立ち上げた竹口優三医師

「医学をどう社会に還元すればよいか」を考えているという竹口優三医師=渋谷区
「医学をどう社会に還元すればよいか」を考えているという竹口優三医師=渋谷区

 「基礎研究で社会の課題を解決したい」。福島県立医科大学細胞統合生理学講座と東京TMSクリニック(東京都渋谷区)に所属する竹口優三医師(34)は、コロナ禍に奮闘する医療現場に身を置く中、PCR検査の拡充が必要だと感じ、郵送型PCR検査サービスを立ち上げた。「基礎研究は広く使ってもらうことでテコになり、指数関数的に効果が出る」と、精度の高い検査を提供するとともに、医学の知見を社会に還元する挑戦を続けている。(鈴木美帆)

 PCR検査体制が脆弱(ぜいじゃく)だった昨年。有症状者や濃厚接触者でなくとも検査を受けたいというニーズの高まりから、郵送型PCR検査サービス「PCR now」を9月に開始した。インターネットで申し込み、届いた検査キットで唾液を採取して返送すれば、検体到着翌日には結果を確認できる。

週1のサブスクも

 一斉検査や定期的な検査により、「クラスター(感染者集団)をつぶしていくのが目標」と、大規模で高い精度の検査能力を有する施設を目指した。施設は同クリニックなど都内3カ所と成田空港に合わせて4カ所、1日4千件の検査が可能な体制を整えている。

 感染拡大を防ぐには「週1回の定期的な検査が非常に有効」とし、ウイルスの閾値に達する前の検査を推奨する。最近では介護従事者、学校関係者など人との接触が多い職種からの定期的な検査需要が増加。同サービスでは、週1回のサブスクリプション契約も用意している。

 全国的な検査体制の普及とともに、「粗悪品が増えてきた」と竹口さんは検査の質の低下を危惧する。検査の精度は、検体を核酸抽出する作業や結果を解釈する技師の腕にも左右され、機械任せにすると偽陽性などが生じる確率が高まるという。

 同サービスでは、竹口さんら技術力のある医師らが検査を監督。一度目で陽性と判定されない場合でも、再検査や異なる試薬での再々検査も行っている。変異株は従来の検査をすり抜ける可能性もあり、ウイルス構造の複数の場所を調べて対応している。粗悪な検査で偽陽性と判定されると、仕事や学校、社会活動に影響するため、「品質の良い検査を受けてほしい」と重要性を説く。

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