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人気スイーツ店に長蛇の列、旅館の予約も増加 埼玉・川越「人が増え過ぎて怖い」

埼玉県川越市の代表的な観光スポット「蔵造りの町並み」。人気の店には長蛇の列ができていた=22日午後(竹之内秀介撮影)
埼玉県川越市の代表的な観光スポット「蔵造りの町並み」。人気の店には長蛇の列ができていた=22日午後(竹之内秀介撮影)

 首都圏1都3県は22日、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除されてから最初の日を迎えた。古い町並みを残し「小江戸」と称される埼玉県川越市では、観光客が目に見えて増え始めたことに関係者が安堵(あんど)の表情をのぞかせた。一方で、気の緩みが感染の再拡大を招くことを懸念する声も聞かれた。

 人、人、人…。人だらけである。気をつけて歩かなければ行き交う人と肩が触れるほどの混雑ぶりだ。

 川越市の代表的な観光スポット「蔵造りの町並み」は22日午後、コロナ禍の前を思わせるような活気に包まれていた。

 人気のスイーツ店の前には、ざっと見たところ40人程度がぎっしりと列を作っている。近隣の店舗関係者は「人が増え過ぎてちょっと怖い」と驚いた様子だった。

 観光客の「V字回復」を見込んで、営業を本格的に再始動させる事業者は少なくない。

 蔵造りの町並みに店を構えるある和菓子屋は、売り場の従業員を1人から2人に増やし、閉鎖していたイートインスペースを再開した。

 50代の女性従業員は「ようやく川越に活気が戻ってきた」と笑顔で語る。一方で「気が緩んでいるのか、マスクを外して食べ歩きをする観光客が少なくない。人出が増えれば感染リスクも当然高まる」と不安も口にした。

 宿泊客数にも回復の兆しが出始めている。創業150年の川越市の老舗旅館「松村屋」の今井洋平社長(41)は「宣言解除が決まってから予約がどんどん増えている。旅行を控えてきた反動ではないか」と明かす。

 1~3月の売り上げは、コロナ禍以前の同じ時期と比べて5割以下に落ち込んでいた。今井社長は「宣言解除を歓迎するが、感染者が減り切ったわけではないので不安も残る。消毒や検温といった感染対策をこれまで同様に徹底していきたい」と気を引き締めた。

 川越市観光課によると、昨年に市内を訪れた観光客数は385万人で、過去最多だった一昨年の775万7000人から半減した。

 土産店や飲食店など104事業所が加盟する「川越一番街商業協同組合」の藤井清隆理事長(48)は「2度の緊急事態宣言で苦しい思いをした事業者も多いが、感染対策と商売を両立させるための経験や知識が得られた。解除を機に、心機一転して観光都市として再スタートを切りたい」と力を込めた。(竹之内秀介)

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