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【編集者のおすすめ】『教養としての「地政学」入門』出口治明著 「生きのびる知恵」が分かる

 「いつも見慣れている日本地図をひっくり返して、見てみてください。すると…」

 立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長から地政学にまつわる話を聞いたのは平成29年のこと。尾畑酒造(新潟県佐渡市)が佐渡島の廃校を、日本酒造りの場として再生した「学校蔵」で開催したイベントでした。

 数多くの著書を持つ出口学長ですが、地政学の印象はなく、その話は新鮮でした。講演の場にいた知人も「出口さんの地政学は、とても興味がある」と興奮気味。こうして企画がスタートしました。

 地政学について、国際関係における政治力学というイメージを持たれる方も多いと思います。それに対して、出口学長は「弱者が生きのびる知恵」と説明します。人であれば、隣人関係で気まずくなったとしても、いざとなれば引っ越しできます。しかし、国はそういうわけにはいきません。平和に生きるために、隣国とどのような関係を築くべきなのか-。

 本書では、「陸」と「海」そして「日本」の地政学を、為政者の権謀術数や失政からひもときます。「ハプスブルクよ、汝は結婚せよ」という言葉が生まれた背景、「太陽の沈まない国」スペインが没落した理由など、地政学の視点で知れば知るほど、最善手は現実を直視するリアリズムからしか見つからないことが実感できます。

 では、日本地図をひっくり返すと、いったい何が見えてくるのか。それは、本書でぜひご確認ください。

(日経BP・1800円+税)

日経BP経営メディア局 戸田顕司

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