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茨城県内コロナ感染初確認1年、安田貢・県医療統括監「風邪の一種、ワクチン接種後も警戒を」

■後遺症にも警鐘

 風邪の一種で重症化や死者も各段に多いわけではない新型コロナ。安田氏は「最終的にはインフルエンザと同等の感染症になる」と説明するが、専用の特効薬がなく、ワクチンが普及していないことから、「現時点では各段の注意が必要」と強調する。

 外来受診の薬で治せるインフルと違い、新型コロナは医師によるケアを要するため、感染が広がれば医療関係者への負担も増える。新型コロナの感染拡大は、他の病気やけがなどへの対応にも影響するのだ。

 加えて、安田氏は後遺症についても警鐘を鳴らす。国立国際医療研究センター病院の追跡調査では、年代や症状に関係なく、感染者の24・1%に脱毛、19%に嗅覚障害などの後遺症が確認されている。

 新型コロナの症状では血管の炎症がみられており、私見とした上で「炎症による血流障害が脳、心臓、毛髪など影響を与える場所により、後遺症の症状が異なるとみられる」と話す。実際、県内では40代の女性患者が、血流障害による脳梗塞で半身まひになったケースもあった。

■感染予防の効果不明

 全国で進む新型コロナのワクチン接種。県内でも4月以降、高齢者への接種が始まる見通しだが、安田氏は「ワクチン接種後も防御策は必須だ」と強調する。

 ワクチンには感染予防、発症予防、重症化予防の3つの役割があるが、新型コロナのワクチンは感染予防の効果だけまだ明確に実証できていないという。接種しても発症せずに感染している可能性があり、接種後、油断すると無症状のままウイルスを運ぶ「キャリア」となり集団感染を引き起こすことも想定される。

 安田氏は、新型コロナの特効薬が開発され、ワクチンが完全に普及するまでは、これまで通り「3密」回避やマスク着用などの対策を続ける必要性を強調し「接種後も油断はできない」と力を込めた。

 やすだ・すすむ 国立病院機構水戸医療センター(茨城県茨城町)救命救急センター長。昨年4月から、茨城県が新型コロナウイルス感染拡大に伴い新設した医療統括監に就任した。筑波大医学専門学群(現・医学群医学類)卒。

  (聞き手 永井大輔)

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