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実はすごい奈良の城 「お城探偵」千田教授が語る

 「枡形を連ねた防御施設は十字軍時代の欧州で発達するが、高取城は5重にも6重にも連ねられ、面積も石垣の量も圧倒的。まさに世界の城だ」

 高取城は、天正13(1585)年に百万石を超える大和や紀伊の大領主として郡山城に入城した豊臣秀長(秀吉の弟)が、大改修を命じ巨大化。天下統一を果たす豊臣政権のスケール感を今に伝える。

 しかし、壮麗な石垣が考古学的な記録もされず、樹木などで崩壊する惨状が目立ち、「全国の国史跡の城跡で高取城ほど基本的な管理を放棄している例を知らない」と千田氏。県の文化財行政に警鐘を鳴らす。

五感で歴史感じて

 すごさを秘めた奈良の城はまだある。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で注目された松永久秀の信貴山(しぎさん)城(平群町)は、全国屈指の戦国期拠点城郭が、ほぼ完全に残っているという。周辺は遊歩道などの環境整備も進み、自然散策を楽しみながら尾根筋に武家屋敷群が想像できる。

 久秀のもう一つの居城、多聞(たもん)城(奈良市法蓮町)は、宣教師ルイス・デ・アルメイダが障壁画や金箔(きんぱく)で彩られた美の極致の城として絶賛。中学校建設により遺構の主要部は破壊されているが、千田氏は「久秀が当代一流の文化人を招いた茶室の遺構は残っているかも」と期待する。

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