PR

ライフ ライフ

緊急事態宣言解除でイベント緩和 「引き続き対策」「今が瀬戸際」と関係者

新型コロナウイルスの感染予防対策をして公演を開いた天満天神繁昌亭。緊急事態宣言解除後も、客席の制限は続けるという=3日、大阪市北区(南雲都撮影)
新型コロナウイルスの感染予防対策をして公演を開いた天満天神繁昌亭。緊急事態宣言解除後も、客席の制限は続けるという=3日、大阪市北区(南雲都撮影)

 2月末に緊急事態宣言が解除された大阪、兵庫、京都の関西3府県では、イベントの開催制限が段階的に緩和された。観客が大声を出さない音楽コンサートや演劇などについては、状況に応じて満員での開催も可能になり「このまま軌道に乗りたい」とほぼ制限を設けずに公演を行うホールも出てきた。

 「久しぶりにコンサートに来られてうれしかった」。3日、大阪市北区のフェスティバルホールで行われたクラシックコンサートに訪れた兵庫県宝塚市の主婦、川村菜保さん(45)は満足そうに話した。

 同ホールではこれまで、約2500席の客席を半数以下に制限していたが、解除を受け、制限を設けずに座席を販売している。ホールの担当者は「心からエンターテインメントを楽しむことができる日まで、感染対策を徹底して運営したい」と話す。

 兵庫県立芸術文化センター(同県西宮市)では7日までは県の要請に従い、入場制限を続けるが、8日以降は県の制限緩和を見越し、舞台上からの飛(ひ)沫(まつ)感染を配慮した前列、2列目をのぞく座席のほぼ100%を販売する。

 2日には6公演で座席の追加販売を行ったが、人気の公演は追加当日に約1千人分が完売。センターの担当者は「満席で公演するのは久しぶり。このまま軌道に乗りたい」と期待する。

 一方で、コロナの脅威が消えたわけではなく複雑な思いを抱えながら公演する劇場関係者も。

 上方落語の定席「天(てん)満(ま)天(てん)神(じん)繁(はん)昌(じょう)亭(てい)」(大阪市北区)は、午後8時までに早めていた終演時間を延ばしたが、笑う行為に伴う飛沫対策が必要だとして、定員は50%を維持する。上方落語協会の笑福亭仁智会長は「寄席は笑ってストレスを発散してもらう場。安心してお越しいただくために、もうしばらくは慎重な対応が必要だ」と話す。

 伝統芸能を始めとする小規模な催し会場が多い京都市では、「屋内施設については制限が撤廃されたも同然」(市幹部)と、各施設に判断が委ねられた格好だ。

 能の公演を行う京都観世会館(定員502人)の担当者では、主催公演については今月末の理事会で座席数などを検討し、その他の公演は主催者判断にするという。京都五花街の一つ、宮川町歌舞会でも、4月2日から始まる春の舞踊公演「京おどり」の入場券が今月半ばに発売されるが、「まだ油断できない」(担当者)と当初通り定員(466人)の半数しか販売しない。

 大阪市浪速区の繁華街「新世界」にある大衆演劇場「朝日劇場」では宣言中、約200ある座席を半分に減らして営業を続けた。3月1日以降、公演時間は通常に戻したが、使用する座席は3分の2程度にとどめて様子を見ている。

 橋本美奈子代表は、劇場が観客で埋まるまで、1~2年はかかるのではと懸念し、「1年なら何とか耐えられる。大衆演劇の文化を守れるか、今が瀬戸際だと感じている」と訴えている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ