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美術家、篠田桃紅さん死去 107歳 前衛書道を開拓

「墨は不思議な色合いを出すので奥が深い」と話す篠田桃紅さん=2013年3月14日
「墨は不思議な色合いを出すので奥が深い」と話す篠田桃紅さん=2013年3月14日

 「墨象(ぼくしょう)」と呼ばれる前衛的な書の作品で知られた美術家の篠田桃紅(しのだ・とうこう、本名・満洲子=ますこ)さんが1日、老衰のため東京都内の病院で亡くなった。107歳だった。

 大正2年、旧満州・大連生まれ。東京府立第八高女(現・都立八潮高)卒業。父からの手習いと女学校で習字を学んだほかは、独習で新境地を切り開いた。

 戦前から独自の墨の芸術「墨象」を生み出し、昭和31年から2年間は米国に在住して制作。米国滞在中は一度も洋服を着ず、和服で過ごしたという。その後は日本を拠点に制作活動を続ける。36年にはサンパウロ・ビエンナーレに招待出品するなど、その後も世界各地で個展が開かれた。

 壁画や襖絵も多数手がけており、京都国際会館の壁画や東京・増上寺の壁画など、雄大な作品が多い。晩年は美術家として、墨に銀ぱくや朱色を使った作品も制作し、100歳を過ぎても創作意欲をみせていた。

 54年に「墨いろ」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。平成27年には「一〇三歳になってわかったこと」がベストセラーになった。映画監督の篠田正浩氏はいとこ。

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