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密回避でスムーズに ワクチン集団接種訓練で浮かぶ課題

大阪府の新型コロナウイルスのワクチン集団接種訓練が行われた会場=28日午後、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(寺口純平撮影)
大阪府の新型コロナウイルスのワクチン集団接種訓練が行われた会場=28日午後、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(寺口純平撮影)
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 新型コロナウイルスのワクチン接種に備えて各自治体が訓練を加速させ、集団接種に向けた課題の洗い出しを急いでいる。ポイントは会場内での3密を避けながら、いかに利用者の滞留時間を減らしてスムーズに接種するか-などだ。28日は大阪府が500人を超える規模で初めての集団接種訓練を開催。府は訓練で浮上した問題点を検証してマニュアル化する方針だ。

 この日、エディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)で府が実施した訓練には医師や看護師、各自治体のワクチン担当者ら約550人が参加。受付▽予診▽接種▽副反応に備えた経過観察-までの一連の流れを確認。重いアレルギー反応「アナフィラキシー」が出た人を担架に乗せて搬送する訓練も行った。

 実際の集団接種では、さまざまな施設が想定されるため、大小2つのパターンの「会場」を設定。小規模会場で1時間あたり30人、大規模会場で45人が想定通り接種できるか見極めた。

 65歳以上の高齢者への接種は4月中旬から始まる予定だが、電話やインターネットでの事前予約制となる。密集を避けることに加え、予約の日時通りに接種を進めていくためにも、滞留を防ぐスムーズな運用が求められる。

 これまで同様の訓練は各地で行われ、本番で対処すべき課題も明らかになりつつある。

 1月下旬に訓練を実施した川崎市がまとめた報告書では、体調や既往歴を確認する予診の段階で、「受け付けが進むにつれて待機時間が長くなった」と指摘。筋肉注射では肩に近い部位に接種することから、肩を出しやすい服装で来場することを周知する必要があるとされた。

 また、大阪府羽曳野市は2月27日に市独自で高齢者約400人が参加する訓練を実施。予約時間よりも早く会場に到着する参加者が多く、受け付け前に人が集まってしまうという事態が起き、十分な待機場所を設けられるかどうかといった課題が浮かんだ。

 この日の府の訓練では、こうした課題も念頭に、予診室前での並び方を複数パターン試みて、どれが一番効率的か確かめたり、予診室を多めに設置したりした。参加者からは「記入漏れがないよう、予診票を事前に確認してもらえるようにしてほしい」「お薬手帳を持参してもらえば、服用している薬が分かり予診がスムーズに進む」などの意見が出たという。

 訓練を視察した大阪府の吉村洋文知事は「医師、看護師など、それぞれの立場から課題が抽出できて有意義だった。1~2週間でマニュアルを作り、市町村でのスムーズで安全な集団接種につなげたい」と話した。

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