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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈811〉朝日はなぜ文春の取材手法を批判しないのか

衆院総務委員会で答弁する山田真貴子内閣広報官=25日午後、国会・衆院第17委員室(春名中撮影)
衆院総務委員会で答弁する山田真貴子内閣広報官=25日午後、国会・衆院第17委員室(春名中撮影)

 別に山田真貴子内閣広報官が「7万円の接待をしてくれ」と要求したわけでもなかろう。なのに「7万円接待」「7万円接待」と報じる新聞やワイドショー。声高に非難する野党議員。

 人間の妬(ねた)み、嫉(そね)み、僻(ひが)みにつけ込むやり方が実に卑しい。

 今週も『週刊文春』(3月4日号)の独走状態。

 「菅首相長男『違法接待』本誌が掴(つか)んで書かなかった全情報」

 たしかに東北新社の子会社「囲碁将棋チャンネル」の認定に関して、いくつかの疑問はあるようだ。

 が、当の『文春』でさえこう書いている。

 〈衛星放送の同業他社が接待をしていない中で東北新社が行っていた大掛かりな違法接待と、同社の許認可を巡る動きの連なりに、どんな意味があるのか、謎は残ったままだ〉

 『文春』スクープでちょっと疑問なのは取材手法について、どこも書かないこと。無断で録音、つまり「盗聴」だが、こういう手法が許されるのか。

 かつて朝日新聞の記者が、大手建設業界談合の証拠を握ろうと、ホテルの会議場に盗聴器を仕掛けたが、事前に発見されて失敗。記者はクビになった。

 朝日が『文春』の取材方法をなぜ批判しないのか、知りたいものだ。

 『ニューズウィーク日本版』(3・2)では、石戸諭さん(ノンフィクションライター)の10ページにわたるリポート「ルポ新型コロナ 医療非崩壊」。本文のタイトルは「こうして彼らは医療崩壊を防いだ」で、こちらの方がいい。

 全国、現場の医師たちの奮闘、努力には頭が下がる。

 〈「このくらいの患者数で、救急搬送困難というのはあってはならない。日本の状況で、医療崩壊が起きているのならばそれはシステムがおかしいのです。必要なのは地域の実情に合わせて、医療供給体制整備の指揮命令系統を整えること」〉

 名古屋大学医学部附属病院の山本尚範医師の言葉だが、中川俊男日本医師会会長、尾崎治夫東京都医師会会長にぜひ聞かせたいものだ。

  (月刊『Hanada』編集長)

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