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自動運転&自動車いす…茨城・つくば、スマートシティの実証実験

パーソナルモビリティに乗り換えて病院の受付へ行く茨城県つくば市の五十嵐立青市長(篠崎理撮影)
パーソナルモビリティに乗り換えて病院の受付へ行く茨城県つくば市の五十嵐立青市長(篠崎理撮影)
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 つくばスマートシティ協議会(茨城県、茨城県つくば市、筑波大などで構成)は27日、自動運転車とパーソナルモビリティ(自動運転車いす)を連携させ、高齢者など交通弱者を病院までスムーズに移動させる実証実験を行った。つくば市は、さまざまな規制緩和や財政支援が受けられる国家戦略特区「スーパーシティ構想」に応募することを決めており、実証実験でスーパーシティの採択に向け弾みをつけたい考えだ。

 実験は住宅地の公園から高齢者が自動運転車で出発。筑波大付属病院のローターリーまでパーソナルモビリティが迎え、病院の受付まで送った。高齢者役の五十嵐立青市長は「全く不安を感じることなくスムーズだった。(自動運転車の)右折も非常に安全で、技術的にはかなりのレベルだと感じた」と話す。

 自動運転車は市販のタクシーを改造し、多数のカメラを搭載。車の屋根にセンサーを取り付け、100~200メートルまでを把握し、事前に3D地図を覚えさせるなど位置を確認させた。スピードは時速40キロ程度と安全と交通の流れに配慮した。

 アクシデントに備え、自動運転車にはドライバーが乗車したほか、病院の1室には「遠隔操作室」を設けてブレーキやハンドルが連動した監視用の機械を用意した。

 パーソナルモビリティは、後部から筑波大の鈴木健嗣教授が説明や操作を行った。鈴木教授によると、「技術的にはパーソナルモビリティは自動運転が可能だが、高齢者や周囲の人の不安を解消するため、実証実験では後部から操作した」という。

筑波大付属病院の1室に設置された遠隔操作室。ハンドルやブレーキは自動運転車と連動している=茨城県つくば市(篠崎理撮影)
筑波大付属病院の1室に設置された遠隔操作室。ハンドルやブレーキは自動運転車と連動している=茨城県つくば市(篠崎理撮影)
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 将来的には病院のシステムと連携して、自動運転車内で受け付けを行い、自動で手術室やリハビリルームなどへ高齢者を移動させることを検討している。

 五十嵐市長は「自動運転車やパーソナルモビリティ単体では多くの自治体などが実験を進めている。この2つを組み合わせることが今回の実証実験の意義だ」と強調している。

 さらに、五十嵐市長は「パーソナルモビリティが自宅まで迎えに行くことや自動運転車の運行にもさまざまな法規制がある。そのためにも(規制緩和が受けられる)スーパーシティの認定を受け、市民のニーズに応えたい」と話している。

 (篠崎理)

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