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神奈川県警の“音楽家”3月退官 作曲・編曲は70曲以上

神奈川県警音楽隊の五島一雄楽長=令和3年2月3日、横浜市(浅上あゆみ撮影)
神奈川県警音楽隊の五島一雄楽長=令和3年2月3日、横浜市(浅上あゆみ撮影)
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 作曲・編曲した数は70曲を超え、作曲コンクールでの受賞歴をもつ神奈川県警きっての“音楽家”がこの春、退官を迎える。県警音楽隊で楽長を務める五島一雄警部補(60)は、音楽隊一筋30年以上。指揮をしながら舞台上でタップダンスを披露するなど、その奇抜なパフォーマンスでも人気を集めてきた。作曲・編曲した曲は音楽隊だけでなく、県警の課をまたいで活用されており、五島さんは音楽を通じた警察活動に大きく貢献してきた。

 昨年創立70年を迎えた県警音楽隊は、新型コロナウイルス感染拡大以前は、県内各地で年間約150件の派遣で、約50万人の県民らに演奏・演技を披露してきた。「集客力を生かして多くの県民に防犯や交通安全を呼び掛け、安心安全な地域を実現することが音楽隊の存在意義」。こう話す五島さんは、演奏の質だけでなく演出にも工夫を凝らしてきた。

異例の受賞も

 「お客さんを楽しく驚かせたい」。県警音楽隊はプロの演奏団体とは異なるが、「警察らしくきっちりしたところもありつつ、楽しんでもらうにはどうしたらいいのか」と頭を悩ませた。そこで、演奏中に隊員が客席に下りて、客の目の前で楽器を演奏しながらランダムに練り歩くパフォーマンスを考案した。

 「バンド全体の響きと個々の楽器の音色を聴き比べるのは面白いと思った」。五島さん自身も、指揮をしながら曲の途中で自らがリコーダーやアコーディオンを演奏したり、はたまたタップダンスを披露したりして、会場を盛り上げてきた。

 演奏だけでなく、数々の作曲・編曲を行ってきた功績がある。代表曲は「MIRAGE(ミラージュ)」。音楽隊の隊員に配属されて間もない30歳のときに作曲し、平成4年1月、「日本国民音楽振興財団(現・日本音楽財団)主催 作曲コンクール吹奏楽部門」で第1位を獲得した。警察官の受賞は後にも先にも例がなく、音楽隊の定期演奏会で演奏されているほか、楽譜は主催者が出版し、アマチュア100団体に配布されるなど、警察以外でも広く演奏されている。

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