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【私と新聞】知らない世界から新たな興味を 国立天文台教授 本間希樹さん

報道を通じて社会とのパイプが太くなったという本間希樹さん(国立天文台提供)
報道を通じて社会とのパイプが太くなったという本間希樹さん(国立天文台提供)
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 謎に包まれたブラックホールの世界初の撮影に国際チームとして成功した日本チーム代表で国立天文台教授の本間希(まれ)樹(き)さん(49)。新聞は「社会に対する出合いの場」だと言い、科学者として「新聞を通じて情熱を持てる何かを見つけてほしい」と子供たちに呼びかけます。

一般社会とのパイプ

 ブラックホールの撮影成功を一昨年4月に発表した際、新聞各紙の1面にブラックホールの写真が載りました。科学のニュースが新聞の表紙を飾ることはめったにないことで、自分たちの成果が大きく取り上げられて非常にうれしかったです。

 実は発表前まで、それほど大きなニュースにはならないのではないかと思っていました。想像図として多くのきれいな動画やコンピューターグラフィクス(CG)が存在する中で、ぼやけた写真が今さら1枚。本物を見ることの大事さを皆さんに感じ取ってもらえるのだろうかと不安がありました。

 「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、見ることは僕ら人類が納得するうえで非常に重要なことです。だから科学者としてもブラックホールの存在を納得したかったし、直観的に理解できる証拠を示せたからこそ、わかりやすく伝わったと感じています。

 報道後、反響は大きく、講演会なども劇的に増え、一般社会とのパイプが非常に太くなりました。皆さんの期待や興味を直接肌で感じられるようになり、僕らにとってこの上ない財産となりました。

空気のような存在

 新聞は小学校の頃から読んでいました。社会面やスポーツ面以外は難しくてほとんど分かりませんでしたが、新聞はずっとそばにありました。

 家にテレビがない時期もありましたが、不便はしませんでした。社会の接点として、新聞が常に目の前にあったからです。テレビもラジオも自分からスイッチを入れなければ情報は手に入りませんが、新聞は毎朝届けられ、黙っていても目の前にある。何気なく、ちらっと見ることで自分の知らない世界の情報が入る。そういう媒体があるということはとても重要です。新聞は空気のようなもので目の前にないと寂しい。家庭では子供たち向けに「こども新聞」も購読しています。

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