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【ビジネスパーソンの必読書】

 まだまだ安心はできないが、コロナ感染者数は落ち着きを見せ、ワクチン接種も始まった。対策を続けながら、ウィズ・コロナの生活について思索を深める時期なのかもしれない。

◆ヒトとゾウの共通点

□『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』馬場悠男著(ブルーバックス・1000円+税)

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 人類形態進化学を専門とする著者が、ヒトをはじめとする動物の「顔」が、なぜ今のような形になったのかを探る。

 魚やウマ、イヌなど多くの動物の顔は、その最前部に「口」がある。これは、前に移動するときに食べ物に出合い、それを素早く摂取するのに都合がいいからだという。

 その点で著者は、ヒトとゾウの顔が似ていることを指摘。どちらも口が先端ではない。ヒトは、二足歩行になり、食べ物を捕まえるのに「手」を使えるようになったからだ。ゾウの場合は、鼻が発達し、鼻で食べ物を取り込めるようになったため、口が前に出ている必要はなくなった。

 また、日本人が平らな顔をしているのは、ルーツの一つである北方アジア人が、寒冷な気候に耐えるために、目や鼻などのパーツが小さく進化したためだという。進化の過程で、さまざまな合理性が組み合わさって、現代人の顔はできあがってきたのだ。

◆「利益」と「立場」

□『紛争解決ってなんだろう』篠田英朗著(ちくまプリマー新書・820円+税)

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 日常生活やビジネスの現場から国家間の武力衝突まで、「紛争」は常に地球上のいたる場所で発生している。国家間を中心とした、紛争の解決方法を研究する学問領域「紛争解決論」の基本を解説。

 紛争は、相反する利益を追求する2者以上の「当事者」がいることで発生する。その解決は、まず当事者同士の関係性や、それまでの時系列の経緯の分析から始めなくてはならない。

 このときに気をつけるべきは、当事者が追求する「利益」と、表明する「立場」は異なる場合があることだ。たとえば「領土問題は存在しない」という立場をとる国が、領土占有による利益を追求しているケースだ。紛争分析にあたっては、「立場」の情報を収集しつつ、隠れた「利益」を解析していく必要がある。

 紛争解決には、医師による診断にも似た高度で総合的な判断力が求められる。国家間の紛争解決をシミュレートしてみることで、日常的な紛争を解決する力も磨かれるかもしれない。

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