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学校現場で消えゆく「あだ名」 呼ぶ賛否

 回答者の69%は、小学校の時にあだ名があったといい、このうち36・7%はあだ名で「嫌な思いをしたことがある」とした。小学校の時のあだ名を否定的にとらえた人たちは「身体的特徴や見下すようなあだ名だった」「良いあだ名かどうかは言われている本人にしかわからない」などと指摘。逆に前向きにとらえた人たちは「親しみが感じられるので、友人との距離が近くなる」などとした。

 小学校内であだ名で呼びあうことがなくなったことで、いじめ防止の効果はあったのか。兵庫県内の教諭は「目に見えて変な呼び方をされるということがないだけで、いじめは減ってはいない」と断言する。

 実際に文部科学省の調査では、令和元年度のいじめの認知件数は前年度から6万8563件増加し、61万2496件と過去最多を更新した。携帯電話やスマートフォンなどでの誹謗(ひぼう)・中傷といった「ネットいじめ」も増え続けている。

冒険教育では活用「個性尊重し合う土台あれば」

 あだ名が人との距離を近づける効果を積極的に活用する業界もある。

 非日常の体験を通してコミュニケーションを深める「冒険教育」では、初対面の人同士が信頼関係を築くためにまず、自分が呼ばれたいあだ名を伝え、その名前で呼び合う手法が定着している。冒険教育に長年携わってきた関西大人間健康学部の非常勤講師、波多野貴史(たかふみ)さん(50)は「肩書を脱ぎ捨てることで、より自分らしくなりやすい」と説明する。

 波多野さん自身もあだ名によって自分を表現してきた。米国で仕事をしていた20代から30代前半は「ティックタック」。興味があれば時計の針のように突き進んでいく前向きな性格にもあっていて、「自分自身でも好きだった」という。

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