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富岡製糸場・西置繭所が日本イコモス賞受賞

日本イコモス賞に輝いた富岡製糸場・西置繭所のギャラリー。導入されたガラスのハウスインハウスが高い評価を得た=1月14日(椎名高志撮影)
日本イコモス賞に輝いた富岡製糸場・西置繭所のギャラリー。導入されたガラスのハウスインハウスが高い評価を得た=1月14日(椎名高志撮影)

 保存修理・整備活用工事が終了し昨年10月にグランドオープンした群馬県富岡市の富岡製糸場の西置繭所が「日本イコモス賞2020」を受賞した。同市が発表した。

 イコモス(国際記念物遺跡会議)と連携し、国際的ネットワークの拠点として文化遺産の保存活用活動に取り組んでいる日本イコモス国内委員会が授与したもので、西置繭所の整備事業について「日本における文化遺産の保存活用のあり方を根本から問い直す新たな提案を高い完成度で示した」などとして高く評価した。

 西置繭所は東置繭所、操糸所とともに世界遺産であり国宝にも指定されている重要施設。

 平成27年1月から3施設の先頭を切って工事が始まったが、保存修理と耐震補強、活用のための整備計画が同時に検討された。工事は約35億円をかけて令和2年4月に完成した。特徴的なのは、鉄骨フレームと強化合わせガラスを一体として用いたハウスインハウス手法によるギャラリーと多目的ホール、ホワイエの整備だった。

 同委員会では「国際的な文化財修復理念にかなう一貫性のある修理方針が取られ、新規挿入部分も優れたデザインでまとめられている」とした。

 受賞を受けて榎本義法市長は「国宝建造物の保存・整備工事としては大胆な試みも行ったが評価をいただき大変うれしい」などと述べた。

 新型コロナウイルスの影響などで製糸場の見学者は激減。今年度は当初、50万人を見込んでいたが、22万人に下方修正を余儀なくされた。見学料の減少で財政的にも厳しい状態が続く。そうした中での受賞は、コロナ後の誘客に好材料となりそうで榎本市長は「自由に外出を楽しめる状況になったら市民はもちろん、多くの人に西置繭所に足を運んでほしい」とアピールしている。

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