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コロナ禍で人気広がる自己啓発本、100万部突破も

コロナ禍で注目される自己啓発本
コロナ禍で注目される自己啓発本

 昨年から続く新型コロナウイルス禍で、自分磨きの本が売れている。背景に、在宅勤務などで自分自身と向き合う時間が増える中、スキルアップしてウイズ・コロナ、アフター・コロナに備えようという意識が高まっていることがあるようだ。

「強み」を見える化

 昨年9月に累計100万部を突破した「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版」(日経BP)は、米国ギャラップ社が開発した才能診断ツール「ストレングス・ファインダー」というウェブテストで自分の「強み」を見える化し、その強みをどう使えば武器になるかを教えてくれる本。平成13年に出版した旧版を改訂した同書は、コロナ禍となる前から「働き方改革」などで注目され部数が増えていたが、昨年は前年の1・3倍の売れ行きとなった。

 日経BPプロモーション戦略部の東城宏実さんは「コロナ禍で、自分とこれからの生き方・働き方を見直さざるを得なくなったのと、リモートワークの増加で、部数増の流れが強力に後押しされました。以前は企業研修で使われることが多かったのですが、昨年は個人での購入も増え、この傾向は今年も続きそうです」と話す。

 自分の「才能(強みの元、潜在能力)」を知るためのウェブテストは、同書のとじ込みに記載された「アクセスコード」をギャラップ社のサイトに入力し、1時間以内に合計180問の設問に回答。これによって、自身の思考、感情、行動の「特徴(資質)」を知り、それを活用することが才能の開花につながるという。

子育てでの活用も

 翻訳者で、ギャラップ社認定のストレングスコーチでもある古屋博子さんは「自分らしく生きることが求められる時代ですが、そもそも何が自分らしいか分からない人も少なくありません。ストレングス・ファインダーは自分の傾向を理解するための入り口。導き出された自身の資質を受け止め、それを強みにしようと行動を起こしたときに真の力が発揮され、成果につながっていきます」と説明する。

 自分の強みを知り、それを伸ばしていくことは、自分が最も得意とすることに専念することにつながる。自分の得意なことだからやっていて楽しいし、楽しんでやるからこそ成果も上がる、というわけだ。ビジネスだけでなく、教育現場や子育てでの活用で成果が出たという報告もあるという。

 古屋さんは「コロナ禍でも自分の強みを知っている人は立ち直りが早く、仕事や家庭などあらゆる場面でのパフォーマンスが高い。不安な時代を前向きに、自分らしく楽しく生きるために多くの人に活用してほしい」と話す。

新たな人間関係に対応

 一方、令和元年9月に出版された「人は話し方が9割」(すばる舎)は今年1月中旬に10万部を増刷、現在60万部のベストセラー。身近な人とのコミュニケーションを円滑にするコツを紹介した本だが、購入層は40代以下が8割で、若い世代が自己研鑽(けんさん)、自己投資のために利用しているようだ。

 すばる舎編集部の上江洲(うえず)安成さんは「購入者の中には、『自宅時間が増えて、家族とのコミュケーションの機会が増えたから』という人も。自粛ムードが広がり、ソーシャルディスタンスが求められる中で、逆にコミュニケーションの大切さに気づき、人間関係の作り方を知りたい人が増えたのではないか」と分析する。

 同書では、「苦手な人とは話さなくていい」「好きな人と話す時間を増やす」ことを提案。好きな人とは会話が弾む→話すことに自信がつく→より多くの人と話せるようになる-との発想からだ。話す内容では、「人をほめる」「感動した話をする」など「プラストーク」を推奨。コロナ禍で暗い話題が多いだけに、ポジティブな会話を楽しむことで前向きになり、自己肯定感が上がる効果も期待できるという。

 上江洲さんは「読んだ後に誰かとコミュニケーションがとりたくなるのもこの本の特長。コミュニケーションがあまり得意でない人はもちろん、友人や家族との会話をもっと円滑にしたいと思っている人にぜひ読んでほしい」と話している。

(文化部 平沢裕子)

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