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コロナ死者国内初確認から1年 第3波で拡大、7000人に迫る

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死亡率1・5%、80代以上は12・5%

 厚生労働省によると、2月10日時点での新型コロナウイルスの感染者の死亡率は全体で1・5%。高齢になるほど数字は上昇し、70代は4・7%、80代以上は12・5%となっている。いまだに新型コロナ患者の治療に特効薬はなく、効果が確認された他の病気の治療薬などが転用されている。死亡率を低下させるためのカギは治療法の進展だ。

 新型コロナの症状の段階は、(1)ウイルスが肺で活発に増殖する肺炎初期(2)さらにウイルスが増殖し息切れなどを起こす肺炎進行期(3)ウイルス増殖は収まるが免疫が過剰に働き人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)が必要となる過炎症期-の3つに大別される。

 医療現場ではこうした症状に応じ、ウイルスの増殖を阻止する抗ウイルス薬と、過剰な炎症反応を抑える薬を組み合わせて治療している。国内で使用が認められているエボラ出血熱の治療薬レムデシビルは(1)~(2)、抗炎症のステロイド薬デキサメタゾンは(2)~(3)の治療で使われ、血栓の形成を防ぐヘパリンも広く用いられている。当初、重症者のみに使用していたレムデシビルは今年1月に肺炎患者全般に対象が拡大された。

 新型コロナの治療法に詳しい愛知医科大の森島恒雄客員教授(感染症学)によると、これらに加え、最近は世界中で治験実施中の関節リウマチ薬アクテムラも、感染症を悪化させる「免疫の暴走」を抑える効果を見込んで併用されている。森島客員教授は「100点満点の特効薬はないが、症状に応じた薬の組み合わせにより、重篤化を食い止められる症例が増えてきている」と話す。

 このほか、新型インフルエンザの治療薬アビガンが承認待ち。膵(すい)炎治療薬フサンなど多くの候補薬の臨床研究や治験も続いている。

 新薬開発も進む。国内外で先行するのは、ウイルスを無毒化する効果が見込まれる抗体医薬品だ。

 国内では武田薬品工業が国際プロジェクトで、回復者の血液から抗体を抽出、薬剤として精製しており、世界中で最終治験が進められている。

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