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【~トップが語る~わが社の使命】技術で食文化守る 栃木・レオン自動機 田代康憲社長

火星人の性能などについて説明する田代康憲社長=宇都宮市野沢町
火星人の性能などについて説明する田代康憲社長=宇都宮市野沢町

 包あん機の市場で国内約9割のシェアを占めるのが、食品製造機械のレオン自動機(宇都宮市)だ。昨年6月には、経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれた。田代康憲社長は、技術で世界の食文化を守ることを“レオンスピリット”と考えている。(聞き手 鈴木正行)

 〈社名のレオンの由来はレオロジー(流動学)。創業者で名誉会長の林虎彦氏は、粘性や弾性の流動を解明し、餅などの食材であんなどの具材を包む技術に応用した。昭和30年代後半に開発した「包着盤」により、包あんの自動化に世界で初めて成功したのだ。その後、新機種の開発担当者だった田代氏は、カメラのシャッターのように食材を絞ってちぎることで、きれいに具材を包み込むことができる新技術を完成させた〉

 新技術は、パイプなど筒状の物質を周りから固定するチャック装置にヒントを得て、こっそりとテストを繰り返していました。しかし、社内で提案しようとする前に社長(当時は林氏)に知られてしまいました。当時、社長から承認される前に開発を始めることは禁止されていましたが、社長から「お前、それをやってみろ」と、背中を押されました。昭和62年に「CN100」として製品化され、見た目のイメージから火星人と名付けられました。

 (製品化してからも)摩擦熱でシャッターの切断面が変質してしまう「焼き付き」をなくす工夫が大変でした。オイルを使えば摩擦を防ぐこともできるが、食品なのでできません。焼き付きを起こさないような構造にするなど苦労しました。

 〈火星人の開発により、多くの食品の包あん作業の自動化が可能となった。海外販路の開拓を進め、世界125カ国・地域(令和3年1月時点)で包あん機を含めた各種機械を販売している。製パン機の開発にも力を注ぎ、クロワッサンの生地を何層にも折り重ねる作業の自動化にも世界で初めて成功した。市場は世界中にあり、国際企業であることが企業理念の一つだ〉

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