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【TOKYOまち・ひと物語】コロナ禍、今こそ子供に支援の輪を 栗林知絵子さん

「コロナ禍の今こそ、困っている人への支援の輪を広げるチャンス」と語る栗林さん=豊島区内
「コロナ禍の今こそ、困っている人への支援の輪を広げるチャンス」と語る栗林さん=豊島区内

 新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷で企業の経営が悪化し、親の失職などで子供が貧困状態に陥ることへの懸念が広がっている。コロナ禍では学校の臨時休校で給食も一時的に停止され、家庭の食費負担は増大。さまざまな問題が浮き彫りになったコロナ禍だが、子供らを支援するNPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(東京都豊島区)の栗林知絵子理事長(54)は「子供の苦しみが顕在化した今こそ、地域の支援の輪を掘り起こすチャンス」と前向きにとらえる。(植木裕香子)

 同法人は、平成23年に知人の男子中学生から「先生に『(学習面の遅れで)都立高校へ行けない』って言われた」と相談を持ち掛けられた栗林さんの、優しさあふれる「おせっかい」がきっかけで設立された。

 「何とかしてあげたい」-。自身も子供2人を育てた母親として、ひとごとじゃないと感じた栗林さんは、男子中学生を自宅に招いて勉強を教えたり、男子中学生が塾代として受給したお金の返済のための寄付を募集するなどして奔走。一連の支援活動の中で知り合った人らと24年、同法人を立ち上げた。

孤立解消の場開設

 設立後も精力的に活動を展開した。

 子供の無料学習支援に取り組む「池袋WAKUWAKU勉強会」(同区)を設置したのを皮切りに、25年には、孤食の子供らにだんらんを提供する「子ども食堂」の草分けとなる「要町あさやけ子ども食堂」を開設。孤立しがちなシングルマザーが交流する場も設けた。

 新型コロナの感染拡大で昨年3月から、豊島区内の小中学校が休校になり、給食が一時的になくなった際には、経済的困窮世帯の食費負担の軽減策を検討。米やレトルト食品を無料で配布する「フードパントリー」の実施を決断した。

 コロナ禍で実施したフードパントリーは計11回で、利用したのは独り親家庭や生活保護世帯など延べ4215世帯。直接、配布会場に食品を取りに来たり、配送で受け取ったりしたという。

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