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都感染、高齢者施設でクラスター多発 専門家警鐘 緊急事態4週間

第31回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で発言する小池百合子都知事=4日午後、都庁(酒巻俊介撮影)
第31回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で発言する小池百合子都知事=4日午後、都庁(酒巻俊介撮影)

 東京都で老人ホームなどの「施設」経由の感染が増えていることが4日、都のモニタリング会議のデータで分かった。65歳以上が感染者に占める割合も増加している。再度の緊急事態宣言から4週間。専門家は、感染者数は減っても「死者が増加、または減らない状況が続く」と指摘。今後は飲食だけでなく「施設での感染防止対策も徹底することが重要だ」としている。(荒船清太)

 「病院や高齢者施設でクラスター(感染者集団)が多発し、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者層に感染が拡大している」。4日のモニタリング会議で専門家はそうコメントした。

 モニタリング会議のデータによると、感染経路別の割合(経路判明分)では、「施設」が1月5~11日は6%で「接待を伴う飲食」(1%)に次いで少なかった。だが、その後は一貫して増加を続け、26日~2月1日は34%に達し、「同居」(49%)に次ぐ2番目の感染経路となっている。

 一方、1月5~11日の時点では施設の約2倍に当たる11%を占めていた「会食」は1月に入ってからは減り続け、26日~2月1日は3%にまで減少。6~7%で推移している「職場」も下回った。経路別で一貫して一番多かったのは「同居」で、1月以降、49~57%となっている。

 都によると、「施設」には介護施設や老人ホームのほか、保育園なども含む。都内で目立つのは特に高齢者関連施設でのクラスターだ。

 葛飾区の介護老人保健施設では1月27日以降、施設内で感染が広がり、2月3日時点で50~90代の入所者40人と職員9人の計49人が感染。足立区でも1日、老人ホームの利用者70~90代の男女5人の感染が明らかになった。

 国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「同居家族の間での感染は地域の感染拡大の結果である」とした上で「会食などで20~50代を中心に感染が広がっていたのが、重症化しやすい高齢者の多い施設の職員の感染にまでつながり、施設内での感染拡大となっている」と分析。「死者は増加または減らない状況がまだ続く」という。

 施設などの感染対策は「訓練だけでなく地域の専門家の協力や施設間の協力で対策ができているか点検し、徹底することが重要だ」としている。

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