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「モスクに行ってテロリストになる」 佐賀県模試で不適切表現

萩生田光一文科相=2日午前、首相官邸(春名中撮影)
萩生田光一文科相=2日午前、首相官邸(春名中撮影)

 佐賀県で1月上旬に実施された大学入学共通テストの高校生向け模擬試験で、1年の英語の問題文にイスラム教とテロリストを結び付けるよう受け取られる恐れのある表現があり、県教委が「未然にチェックできなかったのは残念」と陳謝する事態になっている。萩生田光一文部科学相は2日の閣議後会見で「佐賀県だけの問題ではなく、国際社会に間違ったメッセージを出すことになる」と再発防止の徹底を求めた。

 県教委によると、模試は県内の公立・私立高計24校で実施され、高校1年は約3100人が受験。県内の高校教員でつくる「県高校教育研究会進学指導部会」が実施主体だった。

 問題とされた表現は、過去の英作文コンテストで最優秀賞だった日本の高校生の作文を引用した長文読解に登場した。

 執筆者がエジプトに家族旅行をした際、観光地の物売りの子供について、「もし売れなかったらどうするのか」と父親に質問。すると父親は「彼らは食べ物を得るためにモスクへ行き、そしてテロリストになる」と回答したという内容だった。ほかにエジプトは貧しいとの固定観念を与える表現などもあったという。

 作問には延べ13人の教員が携わり、事前チェックも行った。しかし、(1)同じ高校生が書いた作文であること(2)貧困などの社会問題とどう向き合っていくのかという内容だったこと(3)最優秀賞作品だったこと-などから問題視されることはなかったという。

 試験後に問題を解いた複数の教員から「宗教とテロリストを結び付ける恐れがある」との指摘があった。

 県教委は「誤った認識や偏見を持つ恐れがあり、未然にチェックできなかったのは残念」として、受験した生徒たちに誤解を与える表現があったことを伝えたという。

 萩生田氏は「試験問題の作問態勢やプロセスの適切性などについては作問過程において、組織的な確認態勢を敷いてもらい、内容の妥当性などを確認することが重要」と指摘した。

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