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現場負担「数だけで量れない」 済生会川口総合病院長、危機感強く

済生会川口総合病院
済生会川口総合病院

 緊急事態宣言の発令から3週間以上が経過し、対象となった東京都など11都府県の新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向がみられる。一方、高齢者の割合は高止まりし、医療機関は逼迫(ひっぱく)した状況が続く。昨年3月から感染者を受け入れている埼玉県済生会川口総合病院(川口市)の佐藤雅彦院長(62)が産経新聞の取材に応じ「1、2波と比べ、高齢者や重症化リスクのある患者の割合は確実に増えている。対応する現場の負担は患者の数だけでは推し量れない」と語った。(緒方優子)

 「今日の午前中も2人、コロナの患者さんが入ってきました」

 佐藤院長によると、今月27日時点で同病院に入院しているコロナ患者は、この2人を含め21人。うち、約86%に当たる18人は65歳以上の高齢者だ。認知症や要介護、アルコール中毒など、目を離すことができないコロナ患者もおり、看護師が夜間もつきっきりで対応するケースもある。「すでにオーバーワークの状況」といい、2月には新たに別の病棟からも看護師を集め、現在の30人から40人態勢に増強するという。

 同病院では現在、軽症から中等症までの患者を受け入れている。入院患者のうち、中等症でも「レムデシビル」などの投薬治療を要する患者は、第2波以前は少数だったが、現在は9割以上を占める。投薬に対応できる呼吸器内科の医師への負担が増大しているといい「現場では息をつく場もなく、疲弊感が強く漂っている」と打ち明ける。

 新型コロナをめぐり、同病院では昨年1月、帰国者・接触者外来を設置。3月には感染者の受け入れを開始した。常に感染リスクと対峙(たいじ)する環境で、やむを得ず病院を去っていく看護師や職員もいたが「地域の基幹病院として、今、求められているのはコロナへの対応。逃げることなく対応していく、というのは、公的病院を運営する済生会全体の方針でもある」と話す。

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