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<独自>富士山「密」回避へリアルタイム混雑情報 今夏、静岡側で

東名高速道路富士川サービスエリアから望む富士山=昨年10月(田中万紀撮影)
東名高速道路富士川サービスエリアから望む富士山=昨年10月(田中万紀撮影)
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 新型コロナウイルスの影響で昨シーズンはすべての登山道が閉鎖された富士山の今夏開山へ、静岡県が登山者の「密」回避のため、同県側ルートでリアルタイムの「登山道混雑情報」のネット配信に取り組む方針を固めたことが28日、分かった。入山時には全員に検温とマスク着用を要請し、体調不良時の自粛も求める計画。人が集まる山小屋は完全予約制として事業者の感染防止対策費も補助するなど、新たな感染防止策を多角的に取り入れて開山の環境づくりを進める。

 静岡県は一連の事業経費を令和3年度当初予算案に盛り込み、地元自治体や山小屋の組合と協力する考え。

 年20万人以上が登山する富士山は例年、7月1日に山梨県側の1ルート、同10日に静岡県側の3ルートが開山。だが昨年は新型コロナ感染が拡大して緊急事態宣言が出ていた5月、山小屋の全面休業もあって両県が閉鎖を発表した。

 静岡県が配信を計画する混雑情報は、登山者の携帯電話の位置情報を個人が特定されない形で利用することを想定。専用アプリ開発も視野に入れている。県の担当者は「(密集状態を避けられるよう)譲り合って登ってほしい」と訴える。

 全員の検温は、各登山道入り口や、シャトルバス乗り換え場となる2合目の「水ケ塚駐車場」などで行う考え。山中では十分な医療を提供できないため、体調不良者には登山自粛を求める。空気が薄いなかマスク着用での登山は息苦しいが、静岡県の担当者は「登山道で人と対面するときと、山小屋内で着用を徹底してもらえれば」としている。

 山小屋対策にも取り組む背景には、規模が小さく、シーズン中しか開かないため採算ぎりぎりで運営しているところがほとんどで、感染対策までなかなか手が回っていない実情がある。県は就寝スペースへの間仕切りの設置、換気装置導入、除菌グッズ購入などを助成し、対策を徹底してもらう考え。

 また、山小屋利用は以前から予約が原則だが登山者の安全のため予約なしでも受け入れていた現状があり、コロナ対策のため今夏以降は予約者のみとする運用を徹底する。

 環境省の調べでは令和元年には静岡県側の富士宮、須走、御殿場の3ルートから計約8万5千人が頂上を目指した。

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