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コロナ禍で静かなブーム 陶芸教室、若者中心に参加者倍増

電動ろくろを使った焼き物作りに取り組む若いカップル=茨城県笠間市下市毛の「製陶ふくだ」
電動ろくろを使った焼き物作りに取り組む若いカップル=茨城県笠間市下市毛の「製陶ふくだ」

 新型コロナウイルスの感染拡大で日々の行動が制限される中、陶芸体験が若者を中心に静かなブームとなりつつある。江戸時代から200年以上の歴史を持つ笠間焼の窯元「製陶ふくだ」(茨城県笠間市下市毛)が開く陶芸教室はインターネットで予約できる手軽さもあり、コロナ禍に見舞われた昨年の利用者が、前年から倍増する人気ぶりだという。

 製陶ふくだは寛政8(1796)年創業。現在の6代目当主、福田勝之さん(58)によれば、陶芸教室は先代の父、実さん(平成23年死去)が昭和38年、「経営の支えに」と全国に先駆けて始めた事業だった。

 バブル景気に沸いた昭和の終わりには、年間約2万人が参加。その後、利用者はピーク時の3分の1に落ち込んだが、約5年前からネットの予約サイト「じゃらんnet遊び・体験予約サービス」で紹介されるようになってから再び利用が増え始めた。

 サイトを運営するリクルートライフスタイル(本社・東京)によれば、製陶ふくだの昨年の利用者はコロナ禍にかかわらず、一昨年の2倍以上に増加。予約者の内訳は半数近くが20代の若者で、同じく約半数が茨城県内在住だった。「常磐自動車道を使い、取手、つくばなど茨城の県南から来る若いお客が目立つ」と福田さん。

 一番人気のコースは電動ろくろを使った陶芸体験(3550円)で、制作したご飯茶わんやマグカップといった作品は専門家が色付けし、窯で焼いてから本人の手元へ届く。サイトの担当者は「陶芸家の気分を味わえる上、自作の器を使うことで(外出自粛による)“おうち時間”も楽しめるのでは」とブームの背景を分析する。

 サイトでは笠間などの焼き物の本場以外に、熱海や箱根といった観光地と陶芸教室をセットにしたプランも人気だという。

 製陶ふくだに茨城県南地域から訪れたという20代の男女カップルは、「(コロナ禍なので)なるべく県内で、人が多くない場所を選んだ」と陶芸教室参加のきっかけを説明。ろくろを使った感想を「難しいが、達成感はある」と笑顔で語った。

 福田さんは「若い人と、ものづくりの喜びを共有できるのはうれしい。コロナが収束したら、どんどん教室へ来てほしい」と話している。(三浦馨)

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