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公文式で身につく『新しいことに挑戦する力』

 自分の力で教材を解くことで、試行錯誤しながら学ぶ力(自学自習力)を育む公文式。「自分でできた」という積み重ねを通して、「やればできる」という自己肯定感とともに、未知の領域に挑戦する力を培っていく。社会のさまざまな分野で活躍する公文式経験者が実感する公文式学習の魅力とは。一人ひとりの今に息づく学習経験や思い出などを3回にわたって紹介する。

 第2回は、世界26カ国を拠点にインターネット広告のプラットフォームを提供するTeads Japan(ティーズジャパン、東京都港区)の城間恒斗さん。公文式の英語学習から開花した語学力を駆使して、さまざまな舞台に挑み続けている。

〈第2回〉世界を広げる「失敗をおそれない気持ち」

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Teads Japan パブリッシャ-ビジネスディレクター 城間恒斗(しろま・ゆうと)さん
学習歴:算数・数学、国語、英語

先生の声かけで“引っ込み思案”克服

--公文式を始めたきっかけは

 沖縄本島南部の佐敷町(現・南城市)のコミュニティー活動が盛んな地域に育ち、小学校に入ると放課後は友人たちと校庭で遊びながら、時間を過ごしていました。1年生の終わりになると、友人たちが遊んでいる途中で、「バイバイ」といって公文式の教室に入っていくように。「何をやっているのだろう?」と気になって、無料体験学習を経て、通うようになりました。

--教室の雰囲気はどうでしたか

 公文式の前に通っていたそろばんやピアノ教室の印象とは、まったく異なりました。まるで自宅に先生がいて、友人がいて、それぞれが課題に向かっているものの、一緒に勉強をしているようなアットホームな感覚。先生は、お姉さんのような存在でした。家族の一員のような感じで学習をサポートしてもらいました。

--公文式の先生の声かけが、悩みの克服につながったとか

 上に兄と姉がいて、下に弟と妹がいる5人きょうだいの真ん中で育ちました。家の中は、ワイワイとしていて、いつもエネルギッシュ。家族の前では自分を解放できる一方、外では言いたいことが言えず、人前に出ることも苦手で、引っ込み思案な子供でした。だから、公文式の教室で分からない問題があると、「うーん」と下を向いて、ずっと机と向かい合っている感じ。すると、先生が「どうしたの?」と声をかけてくれました。優しい印象で、次第に分からないことを恥ずかしがらずに話せ、コミュニケーションできるようになっていきました。

--さらに、公文式の国語学習が引っ込み思案解消を加速させたそうですね

 文字を書くことが好きで、ひらがな、カタカナ、漢字と、書き方や文字の仕組みを学ぶことで広がっていく世界にワクワクしていた記憶があります。ただ、国語は音読があるのです。引っ込み思案だったので、最初はうまく取り組むことができませんでした。先生や友人、異なる年齢の学習仲間がいる教室で音読する経験の積み重ねが、少しずつ自信につながっていきました。その後は、声を出すことが気持ちよくなって、朗読大会に出たり、音楽コンクールで独唱パートを担当したりするように。公文式の教室で、引っ込み思案を克服することができました。

「今の英語教材、E-Pencil(イー・ペンシル)は便利ですね。算数・数学、国語の教材は、紙質が変わっていないように感じます。教材を1枚ずつぺりぺりとはがしていく音や手触りも楽しくて、愛着がわきました」と笑う城間さん
「今の英語教材、E-Pencil(イー・ペンシル)は便利ですね。算数・数学、国語の教材は、紙質が変わっていないように感じます。教材を1枚ずつぺりぺりとはがしていく音や手触りも楽しくて、愛着がわきました」と笑う城間さん
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苦手な算数・数学、好きな英語

--算数・数学が印象に残っているそうですね

 苦手意識があったこともあり、逆に思い出深い教科になっています。算数では、導き出す答えは一つ。正誤で判断されますし、「なぜ、この式でこの答えになるのか」と、正解を導きだすまでの過程に納得ができないことがあり、学校の勉強ではとても苦しみました。公文式の算数・数学の場合は、教材は一見、同じような問題が続いていきます。一つのページが終わると、克服できたという手応えを感じられます。そして、教材を進めていっても、問題のレベルが飛躍的に難しくなるわけではない。少しずつ、自分のペースで、納得しながら経験値のようなものを高めていくことができる気がしました。そのうち、不安が解消されていきました。

--英語は、公文式を始める前から好きだった

 祖父が米軍基地で勤務していて、幼いころは週末になると基地内に連れていってもらって、大きなドーナツを食べたり、買い物をしたり、子どもながらに異文化体験が楽しかったのです。父も、私が小学校1~3年生のころ、道路建設の仕事でアフリカのガーナに赴任していました。父からの手紙や現地スタッフと働いている写真、現地通貨などを見せてもらって、さらに外国に興味を抱くようになりました。

--公文式の英語学習はいかがでしたか

 まず、書く力が養われました。そして、聞いて、発声して、基礎を反復して…。身体を使って能動的に知識を身に着けていく感覚が、さらに学習意欲につながっていきました。外国語だけではなく、いろいろなものを学ぶ上で、身体全体で学ぶ感覚というのは、とても重要なことなのではないでしょうか。

--公文式の学習効果を実感した瞬間はありますか

 高校受験の際に、「勉強って公文式そのものだな…」と思うことがありました。反復することが基礎力になって、発展していく。染みついた学習サイクルが、どの教科でも有効でした。

--英語はどんどん飛躍していきました

 公文式で基礎を学んだおかげで、英語は中学校でも高校でも得意科目でした。高校1年生のとき、学校の留学プログラムで米国ニューハンプシャー州へ。当時は沖縄県を出て本土に行ったこともなく、初めての長距離フライトにはじまり、当たり前ですが日本語をだれも話さない環境でのホームステイも経験し、驚きと発見の連続でした。大学でも外国語学部で英米語を学び、イタリアへ留学。イタリア語や現地の文化や歴史を学ぶために、英語力は必要不可欠でした。そして、外資系企業への就職や世界を舞台にしたビジネスを意識するようになっていきました。

一方通行ではない学びの場、公文式教室

長机に友人たちと並び、教材を積み重ねて勉強した光景を今も思い出すという。「コツコツとした学習の積み重ねだが、挑戦を楽しむ大きな精神力を養ってくれた」と話す
長机に友人たちと並び、教材を積み重ねて勉強した光景を今も思い出すという。「コツコツとした学習の積み重ねだが、挑戦を楽しむ大きな精神力を養ってくれた」と話す
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--Teads Japanではどのような仕事をしていますか

 パブリッシャービジネスディレクターといって、メディアのオンライン広告のコンサルティングです。デジタル広告は、まだまだ新しい分野で、変化の激しい業界です。昨日までのルールが今日は違うものに生まれ変わっていたりします。だからこそ、社内外で連携し、いろいろな角度で問題を見つけて改善していく醍醐味(だいごみ)があります。変化するので、飽きることもありません。

--公文式で学んだことは、どのように今にいきていますか

 社会では、さまざまな世代や背景を持つ人たちと働きます。プロジェクトを進めるにあたり、目標に対して、どうペース配分して従事していくのか。進捗(しんちょく)をいかに共有し、結果を出していくのかを常に考えます。公文式で繰り返したのは、教材をもらい、問題をクリアすること。分からないことは素直に打ち明けて、教えてもらう。最後には、学習の結果として、何を学んだのかを考える。まるで、社会人で経験する仕事サイクルの疑似体験のようです。学ぶことは、一方通行ではないコミュニケーションの繰り返しなのだと教わりました。

--公文式学習を考えている方々へのメッセージを

 今回の取材を通して、両親やきょうだいと公文式の話をして、挑戦する気持ちを改めて思い出しました。姉には子どもが4人いて、全員が公文式に通っています。もちろん、学習は個々が取り組むものですが、公文式教室は先生や仲間に見守られながら、学習できる場です。無料体験もありますし、少しでも興味があれば、ためらわずに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 城間さんは、Teads Japanを2020年末に退社し、同じオンライン広告業界ではあるが、新たな環境での仕事を始動させている。

 大学卒業後、レコードレーベルへ就職し、洋楽のプロモーションに携わった。世界の各分野のプロフェッショナルな人たちと働き、自身のビジネススキルの不足を見つめ、米国ロサンゼルスで約2年間にわたり、エンターテインメントビジネスを学び直した。帰国後はIT業界各社での経験を重ね、2015年からTeads Japanの事業立ち上げに参画し、奔走してきた。

 世界は分からないことだらけだからこそ、おもしろいという。公文式学習では、子どもたちが学校では習っていない未知の問題に日々取り組んでいく。好きな教科もあれば、苦手な問題も、分からないこともある。それでも、先生の下、一つひとつをクリアしていったことが今につながる自信を培ってくれたという。城間さんは、「公文式で学んだ最大のことは、失敗をおそれない気持ちかもしれない」と振り返った。

⇒学習の特徴や公文式の歩みなど、公文式についてもっと知りたい方は、公文式HPへ

【Teads】
南フランス・モンペリエで2011年に創業し、動画フォーマットの配信技術を開発した広告業界のリーディングカンパニー。Teads Japanは2014年にスタートし、日本国内400以上の媒体とのネットワークを構築している。2019年からは、利用する企業が自社で広告制作し、配信が可能な広告プラットフォームなどを提供している。

提供:公文教育研究会

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