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共通テスト 入試改革頓挫、新型コロナ…翻弄された受験生

大学入学共通テストに臨む受験生ら。間隔を空けて座っていた=16日午前、東京都文京区の東京大学(萩原悠久人撮影)
大学入学共通テストに臨む受験生ら。間隔を空けて座っていた=16日午前、東京都文京区の東京大学(萩原悠久人撮影)

 16日に始まった大学入学共通テストをめぐっては当初、入試改革の目玉として英語民間検定試験や記述式問題の導入が予定されていたが、公平性への懸念などから批判が高まり、一昨年の終盤になって導入は見送られた。その上、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う授業の遅れや選抜方法の変更なども生じ、今回の受験生らは異例ずくめの状況に翻弄され続けてきた。

 「(現在の)高校3年生は受験内容が1年前に変わるということで、大変な混乱が生じて迷惑をかけた学年」。萩生田光一文部科学相は5日の記者会見で今年の受験生を気遣った。

 共通テストでは当初、英語で英検など民間検定試験を活用し、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を問う枠組みを設定。受験生は民間試験を受験年度の4~12月に2回まで受けることができ、その成績を大学側が合否判定などに活用する仕組みを整備した。

 また、思考力などを育むため、大学入試センター試験で行われていた全問マークシート方式を改め、今回の共通テストでは国語と数学で記述式問題を導入することも決まっていた。

 しかし、英語の民間試験は地域によって試験会場数にばらつきが出るほか、検定料も高額なものは2万円以上かかるため、受験生の居住地域や経済的な格差の問題が指摘され、文部科学省は制度開始が5カ月後に迫った令和元年11月に導入見送りを決定。記述式問題の導入も、50万人を超える受験生の答案を短期間で公平に採点するのは困難と判断され、同12月に見送りが決まった。

 さらに受験生らはコロナ禍でも振り回された。昨春の一斉休校では一部に授業の遅れが発生。その対応として政府が「9月入学」を検討した影響などから、例年6月初旬ごろの入試日程の公表も2週間以上ずれ込んだ。

 共通テストでは例年より日程が多く設定され、各大学の個別試験でも現在に至るまで選抜方法や日程などが変更されるケースが相次いでおり、受験生は勉強のほかに逐一の情報収集を強いられるなど、さまざまな負担が生じている。

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