宣言再発令の大阪ネオン街、自販機前で飲酒する姿も
京都、大阪、兵庫などに緊急事態宣言が再発令され、全ての飲食店に対する営業時間短縮の要請が始まった14日夜。大阪市の繁華街・ミナミでは多くの飲食店が閉まり、閑散とした景色が広がった。一方、未明まで営業を続ける店も目立ち、路上で酒を飲み続ける人の姿も。「第1波」で店名公表に揺れたパチンコ店は、まぶしい明かりを放っていた。静まるネオン街を歩いた。(宇山友明)
15日午前0時ごろ、道頓堀の戎橋では人通りがまばらだった。新型コロナウイルスの感染拡大前は未明でも多くの人が行き交う場所だったが、この日は違った。
ミナミの雰囲気は、この4時間前の午後8時から変わっていた。今回の宣言では、酒類を提供する店だけでなく全ての飲食店が時短要請の対象に。多くの外食チェーンや定食屋でも店内の飲食が制限されていた。
仕事終わりに夕食の店を探していた大阪府東大阪市の男性会社員(25)は「開いている店が全く見つからない。こうなったらコンビニで買うしかない」と落胆していた。
対照的に、夜遅くまで明かりがこうこうとしていたのがパチンコ店だった。
前回の宣言下では休業要請に応じない一部の店名を行政が公表した。ただ今回は休業を求めず、時短の「協力依頼」にとどまっている。
店内をのぞいた。1つのフロアに数十人の利用者。スーツ姿の会社員や若い女性らが、席の間隔を空けながら、黙々と台に向かっていた。
時短要請の対象外のインターネットカフェでは、コンビニで買った食事を持参して入っていく人の姿がみられた。