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コロナ禍、世界文化賞歴代受賞者が「芸術の力」を証言

横尾忠則氏(大西正純撮影)【撮影日:2015年04月30日】
横尾忠則氏(大西正純撮影)【撮影日:2015年04月30日】

 地球規模での新型コロナウイルス禍の収束が見通せない中、高松宮殿下記念世界文化賞の歴代受賞者らによる芸術の役割や危機克服に向けたメッセージなどを収録した報告書がこのほど刊行された。トップアーティストたちの貴重な証言集として注目されそうだ。

 報告書のタイトルは「芸術の力とコロナウイルス・パンデミック~高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者は語る」。絵画▽彫刻▽建築▽音楽▽演劇・映像-の5部門の歴代受賞者計49人と国際顧問5人が同賞事務局にメッセージを寄せた。

 2003年に絵画部門で受賞した英国のブリジット・ライリー氏は「私たちは、自己規律、忍耐、楽観主義、寛容さ、そして少しのユーモアを備えて、コロナウイルスと共存する方法を学ばなければなりません」とコロナ時代に求められる作法を説く。コロナとの共存について、横尾忠則氏(15年、同部門)はスケールの大きな発想が必要だと強調。「地球的視点を超えて成層圏の外へ広がる宇宙的意識を獲得することで、人類がかつて、あまり経験したことのなかった未曽有の時間体験への旅に立つ覚悟が必要ではないのか」としている。

 建築家の安藤忠雄氏(1996年、建築部門)は今後のアーティストの役割について言及。「芸術文化の力は、ばらばらになった人々の心を一つにつなぎ、一つにまとめることが出来ます。その意味でアーティストの果たすべき役割は、コロナ前よりもむしろ大きくなるのではないか」と期待を表明している。

 コロナ禍は「新しいインスピレーションの源泉」と指摘するのは、国際顧問の一人で元フランス首相のジャン=ピエール・ラファラン氏。1年延期され2021年に開催される世界文化賞授賞式について「芸術を通して、私たちを分断し、時に対立させるコロナを超克し、互いの感情を交換する素晴らしい出会いの機会になるでしょう」と開催の意義を強調した。

 報告書は、世界文化賞関係者以外に国内の美術館や図書館などに配布された(非売品)。

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