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【朝晴れエッセー】オンライン同窓会・1月12日

 コロナ禍の夏、オンライン同窓会を企画した。大学の部活の同期に声を掛ける。

まず主将に伝えると「いいね!」の返事。乗ってくれる人がいてうれしい。でも全員に連絡を取ることは大変で何日も要した。

 当日は東京から熊本まで十数人がオンライン上に集まった。普通の同窓会と違うことは、2つある。1つは司会が必須ということ。バラバラに喋(しゃべ)ることができないのは、2人以上が同時に喋ると音声が重なり聞き取れないから。雑音が入るのも聞き苦しいので喋る人以外はミュート(消音)。

 シーンとした同窓会が始まった。

 1人ずつ近況を喋ってもらった。画面に映る姿に変わらないと思ったり、子供の姿に時の流れを感じたり。ここで普通の同窓会と違う2つ目、時々音声がうまく伝わらず、口だけパクパクしていることがある。そんな人には誰かが機転をきかせて電話でつないだ。

 病気のお子さんがいる同期は、コロナ前からずっと自粛生活だよと苦笑した。基礎疾患のある人やその家族は、コロナに感染しないよう人一倍気を使っている。

 自分に今できることはできる限りの注意をして生活することだ。

 そしてオンライン同窓会は、にぎやかに幕を閉じた。最後はみんなミュートを解除したからだ。

 この冬、また感染者が増加している。故郷の静岡の海に思いをはせ重苦しい私の携帯電話にメッセージがきた。主将からだ。

 「新年会やろーぜ、オンラインで」

 また私が幹事かと思いつつ、「了解」と送った。

西岡清華(38) 東京都世田谷区

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