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【コロナ禍を乗り越えて ちば人物記】御宿町の雑貨店社長、内山浩さん(74)「誰も見たことない花畑」へ夢

「広大な花畑を実現させる」と意気込む千葉県御宿町の内山浩さん(平田浩一撮影)
「広大な花畑を実現させる」と意気込む千葉県御宿町の内山浩さん(平田浩一撮影)

 「新型コロナウイルスの感染拡大がこれほどまでとは誰も予想しなかった。今は頭を切り替え、自分の新たな可能性にチャレンジしている。その喜びの方が大きい」。千葉県御宿町のJR御宿駅前の土産店「シーガル」を昨年9月末に閉店した。

 昭和52年、「ウミカモメ」を意味する「シーガル」と名付けての出店は行列ができるほどの成功を収めた。その後、レジャーの多様化や鉄道利用者が少なくなる。店への客足も遠のき、売り上げが減少した。これに追い打ちをかけたのが昨年のコロナ禍だった。

 昨年は、感染拡大で2~3月には町を代表する観光イベント「おんじゅくまちかどつるし雛めぐり」が中止に。4~5月には緊急事態宣言で店も休業を余儀なくされた。過疎の町が海水浴客でにぎわう夏を迎えても、感染リスクの懸念から海水浴場は開設されなかった。このため、6月に営業を再開しても、客が戻ることはなかった。大きな赤字を抱えて立ち行かなくなる前に「シーガル」を畳むことを決断した。

 閉店後は、もう1店舗の雑貨店「ウチヤマ」の2階にシーガルコーナーを設け、規模を縮小して土産品を販売。その雑貨店も実質は、卓さん(45)と明代さん(44)の息子夫婦に任せている。

 現在、雑貨店近くの住宅地にある約800平方メートルの畑でメキシコ原産の皇帝ダリアと皇帝ひまわりの育成に取り組んでいる。

 町には、江戸時代にメキシコ(当時スペイン領)へ向かう途中の「サン・フランシスコ号」が座礁し、漁民らが乗組員を助けた歴史がある。その縁を記念して、「日本・メキシコ友好の花畑」と名付けている。

 昨年はダリア1千株とひまわり200株を育て、コロナ禍に見事な花を咲かせた。平成23年から1人で始めた花畑は今、市民団体「御宿ネットワーク」(池田日佐子代表)が協力してくれている。

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