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【書評】『開高健は何をどう読み血肉としたか』菊池治男著

 昨年生誕90年を迎えた作家の開高健(1930~89年)。その没後に残された蔵書を、担当編集者だった著者が精読し、作家の頭脳の軌跡を描き出している。

 開高は「これぞ」と思う本はカバーや帯を捨てた。気になる場所のページは三角に折り込むのも常だった。そう述懐する著者は、米ジャーナリスト、シャイラーの『ベルリン日記』と代表作『夏の闇』の関係を推理し、数ページがまとめて折り込まれていたサルトルの『嘔吐』に、開高の苦悩を見る。鋭い解釈と追想が混ざり合い、作家と編集者の時を超えた親密な対話のような趣がある。本の詳細リスト付き。(河出書房新社・1900円+税)

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