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【編集者のおすすめ】『元彼の遺言状』新川帆立著 元気くれる魅力的ヒロイン

 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状を残し、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなる。学生時代に3カ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人と名乗り出た栄治の友人の代理人として森川家の「犯人選考会」に参加する。数百億円の遺産の分け前を得るべく麗子は依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する-。

 第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作は、奇妙な遺言状をめぐりおカネ好きの弁護士が活躍するミステリーです。「強烈にキャラの立った女性弁護士もの。ツカミがたいへん強力」(大森望氏)、「遺言の真相には驚かされた。人間関係もよく練り込まれている」(香山二三郎氏)、「ぶっちぎりで面白かった。発想力、文章力、キャラクター造形力どれも充分」(瀧井朝世氏)と受賞は選考委員満場一致でした。

 とにかくヒロインが魅力的。交際相手から小さなダイヤの指輪をもらおうものなら突き返してしまうような女性で、引いてしまう読者もいるかもしれません。でも彼女は欲しいものを欲しいと言い、努力を重ねて自らの手でつかんできた現代的女性。きっと多くの読者の共感を得ると思います。

 ミステリー小説ながら彼女に元気ももらえます。元彼が残した奇妙な遺言状を皮切りに、殺人犯にしてほしいと依頼を受けたり、遺産相続手続きのため元カノとしてお屋敷に呼ばれたり、果てには殺人事件まで発生。見事な結末まで一気にお楽しみください。

 (宝島社・1400円+税)

 宝島社書籍局第4編集部 下村綾子

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