【菅首相年頭記者会見詳報】(4)「緊急事態宣言は限定・集中が効果的」
--今回の緊急事態宣言は、昨年4月のような教育、文化、スポーツやいろいろな経済活動すべてを止めるようなものとは違うイメージか。香港の人権問題をめぐっては、香港紙「蘋果(ひんか)日報」(リンゴ日報)の創業者が拘束され、民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)氏が重大犯罪人を収容する刑務所に移送されたとの報道もあった。一連の問題をどう考えるか
--「まず全体としての緊急事態宣言ですけど、この約1年の中で学んできた。どこが問題かということ。これはかなり明確になってますので、そうしたことを踏まえて諮問委員会の先生方に諮った上で決定をさせていただきたいと、このようになります。そういう考え方からすれば、やはり限定的に行うこと、効果的。限定的に集中的に行うことが効果的だというふうに思ってます」
「中国問題については、これは多くの日本国民が同じ思いだと思っています。民主国家であってほしい。そうしたことについて、日本政府としてもですね、折あるところに、そこはしっかり発信をしていきたい。このように思ってます」
--緊急事態宣言をせざるを得ない今の状況に至った原因をどう考えるか。政府は東京都に20時までの営業時間短縮を求めていたが、都などは応じなかった。仮に政府の要請に都などが応じていた場合、宣言を回避できたと考えるか
「まず東京都とその近県で、昨年12月の人出があまり減らなかったということです。三が日も感染者数は減少しないで、極めて高い水準になっている。こうした状況を深刻に捉え、より強いメッセージを発出することが必要だと判断いたしました」