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【コロナ禍を生きる】(1)ひらめきで栃木・足利に移住 フリーライターの神早紀さん 

「足利は魅力的。移住してよかった」と笑みを浮かべる神早紀さん=足利市内の自宅で
「足利は魅力的。移住してよかった」と笑みを浮かべる神早紀さん=足利市内の自宅で

 のどかな田園風景が途切れ、人家や工場などが目立つようになってきた。やがて緑豊かな足尾山系の山並みに沿って街並みが東西に広がり、渡良瀬川の流れが趣を添えている。東武伊勢崎線、特急りょうもう号は停車した。「足利市駅」(栃木県足利市)とある。

 「いい雰囲気に包まれている。この街に住んでみたい」。当時、東京都内に住んでいたフリーライターの神早紀(じん・さき)さん(38)はひらめいた。令和元年秋、群馬県桐生市に向かう途中だった。

 約半年後の昨年4月、新型コロナウイルスの感染拡大を受け都内などに緊急事態宣言が出された。仕事のあり方が変わり、神さんが契約する女性誌「和楽」のウエブ版「和楽web」編集部もテレワークに移行。自然の成り行きで、神さんは足利市の移住サイト「からりこターン」を通じ、オンラインで移住相談を重ねた。

 市の窓口となる地域おこし協力隊員が、賃貸物件の間取りや日当たりなどを動画撮影し、神さんに送った。神さんは仕事の都合で、「周辺が静かな環境」を最優先に動画で物件を内覧。宣言解除後の9月、足利を訪れ、「やっと来られました」と担当者にあいさつした。賃貸物件をその日のうちに即決、翌10月、都内から移住した。

 「とにかく物価、特に家賃が安いので」と神さん。現在、居住の1Kは家賃3万5千円で、都内の相場に比べ半額以下。住んでみると、野菜は新鮮で値段も安く、生活費が予想以上にかからない。触れ合う市民も親切で温かく、気晴らしに鑁阿(ばんな)寺、足利織姫神社など趣味の神社仏閣巡りで英気を養う。移住から2カ月以上、「とても生活しやすい」と満喫している。

 本業はテレワークで毎朝のミーティングと週1回程度の編集会議。刀剣や和菓子など日本文化に関する読み物を月4、5本執筆し、ウェブ上に公開している。足利の魅力について「何と言っても満員電車に乗らずに済むこと。コロナ感染の恐れも低いですから」と笑みを浮かべる。地方の弱点とされる公共交通機関網の脆弱(ぜいじゃく)性も、「取材以外、室内での執筆作業なので苦にならない」という。

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