PR

ライフ ライフ

ワクチンどうなる、治療薬は? コロナとの闘い続く

 軽症の場合は自然治癒、解熱薬などの対症療法で対応し、呼吸不全を伴えば、炎症を抑えるステロイド薬や、抗ウイルス薬の投与、酸素吸入などを行い、改善されないケースでは集中治療も行う。

 治療法による効果はデータにも示されている。厚生労働省によると、昨年1~4月の感染者と6~8月の感染者を比べた場合、重症化する割合は約9・8%から約1・6%に、死亡する割合は約5・6%から約1・0%に、それぞれ低下した。

 一方、治療薬については、国内では抗ウイルス薬「レムデシビル」とステロイド薬「デキサメタゾン」が認められ、血管内で血液が凝固する血栓の形成を防ぐ「ヘパリン」が広く使用されている。このほか、治験中や臨床研究中の候補薬は多数あり、主に、別の疾患に対して開発された既存薬の中から有効な薬を探る「ドラッグリポジショニング」という手法で見いだそうとする動きが進む。

 新型コロナウイルスは(1)人の細胞に侵入(2)酵素(RNAポリメラーゼ)による複製(3)タンパク質や酵素を作って増殖(4)他の細胞への拡散-を繰り返し、呼吸不全などを引き起こす。抗ウイルス薬は(1)~(4)のどれかの段階を抑制することで治療につなげる。

 米製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発した「レムデシビル」はエボラ出血熱の治療薬として開発され、(2)を抑制する働きがあるとされる。厚労省は昨年5月、治療薬としての使用を特例承認し、12月中旬までに約8千人に投与された。米食品医薬品局(FDA)も同10月、重症患者への緊急使用を認め、現在、世界約50カ国で承認、一時的な使用が認可されている。

 新型コロナ向けとして開発が進む治療薬もあり、令和3年以降に実用化できれば治療に貢献する可能性もある。

■「接種リスク、欧米見て判断を」 大阪大名誉教授(免疫学)宮坂昌之氏

 ワクチン接種による主な健康リスクは、激しいショック症状が起きるアナフィラキシーショック、脳炎や神経まひ、接種でできた抗体が症状を悪化させる抗体依存性感染増強現象(ADE)などがある。

 従来のワクチンではアナフィラキシーショックの発生は接種100万回に1回程度。脳炎や神経まひ、ADEの頻度も数十万分の1以下とみられる。そのため新型コロナワクチンで、これらの発生頻度を確認するには、数十万人以上を調べる必要がある。だが感染者が少ない日本では困難だ。

 ただ日本でワクチンの接種が始まる頃には、先行する欧米で1千万人以上が接種済みとみられる。それだけの規模の接種があれば、安全性も見極められる。十分に時間はあるので、欧米の結果をきちんと確かめてから、接種を受けるか冷静に判断すればいい。(談)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ