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インフル低水準のまま越年へ コロナ予防や「ウイルスの干渉」影響か

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 国内で例年流行入りしているインフルエンザが感染拡大の兆しを見せず、このまま年越しを迎えそうだ。同じ北半球の欧米でも同様の傾向がみられ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う手洗いやマスク着用の予防効果のほか、同じ呼吸器系に侵入するインフルが駆逐される「ウイルスの干渉」も指摘されている。

 厚生労働省によると、日本国内約5千カ所の定点医療機関から報告された今月14~20日のインフルの患者報告は、24都府県で70人。昨年同時期の10万5221人の約1500分の1の低水準となっている。

 例年なら1医療機関当たりの患者は流行入りの目安となる1人を超えるが、今年は12月に入っても0・01人の週が続く。学校などで学級閉鎖をしたのは昨年同時期に2千施設を超えたのに対し、今冬は北海道と福岡の2施設にとどまる。

 新型コロナの流行が続く欧州でも、インフルの感染報告が激減。ロイターによると、世界保健機関(WHO)などが運営する感染症監視機関が欧州54地域からサンプルを集めた結果、9月28日~11月22日のインフル定点検査4433件中、陽性と診断されたのは1件(陽性率0・02%)のみ。昨年同時期の調査では15%の陽性率だったという。

 世界的なインフル激減の背景に、新型コロナ対策の予防効果以外に、「ウイルスの干渉」が働いているといわれる。東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)によると、ウイルスが侵入する細胞側の受容体が新型コロナに占有され、インフルが入り込めなくなるなどの要因が考えられる。

 ただ、欧米に比べてコロナの感染者が圧倒的に少ない日本では干渉よりも、南半球でインフルが流行しなかった影響が大きいという。インフルは半年ごとに北半球と南半球の間で流行を繰り返すが、今夏は南半球の感染が低調で、コロナ禍での移動制限もあり、北半球にインフルが持ち込まれなかったとの見方だ。

 インフルのピークは例年1~2月で、まだコロナとの同時流行の警戒は怠れない。濱田氏は「インフルも消えてしまったわけではなく、東南アジアなどでは少し広がりがみられる。新型コロナが収束したら、インフルが盛り返してくる可能性もある」としている。

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