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【朝晴れエッセー】石の研究・12月27日

 昨シーズンは雪が積もらなかった。特別豪雪地帯、毎年除雪に追われ、うんざりしていたが、ないとなると恋しい。息子たちはまだかまだかと毎日空を見上げていた。

 小春日和のある日、家族で外に出て遊んだ。何をするわけでもない、日なたぼっこだった。

 次男がおもしろい石を見つけた、と見せてきた。彼は次々に石を集めた。長男が村の鉱物博士に水晶をもらってきたばかりだったから熱中したのだろう。

 そして春先。小学校が休校となり、3年生と1年生、そして1歳の息子たちと過ごす時間が多くなった。

 無駄に過ごしたくなかった。例年、地面は雪の下だが、今年は地面が丸出し。私は息子たちに石を集めて研究してみないか、と提案した。研究という言葉に男子たちは食いつき、わが家の石の研究はスタートした。

 石を拾って計量し、撮影、ハンマーで割り、ハンディー顕微鏡で観察する。三男が邪魔してきたり、ケンカになったり。貝化石や水晶、ほたる石の成分が含まれている石を見つけ、その度に歓声を上げたり。とてもにぎやかだった。

 夏休みが終わる頃には立派な自由研究が出来上がった。石から川、山、マグマ、地球と視点が移り変わっていき、まるで宇宙を旅した気分を味わった。

 今年は雪が積もった。雪の中を転げまわって遊ぶ息子たちをたくさん見れるだろう。

五十嵐尚子(39) 福島県昭和村

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